高校生の冬期講習

年末年始を挟むため、生活習慣が乱れやすい時期ですが、苦手を克服するチャンスですので、遊ぶときは遊ぶ、勉強は決まった時間に取り組む、とメリハリをつけて取り組んでいきましょう。
特に受験生にとってはラストスパート。
自分のできる部分・できない部分を見極め、どこを対策するとよいかしっかりと見極めて取り組んでいきましょう。

自分だけの
冬期講習プランを作成

一人ひとり対策すべきポイントは異なります。しかし、どこを伸ばすとよいのか、テストの点に繋がらないのはなぜか、何を今対策するべきなのか見極めるのは難しいことです。ファミリーでは、一人ひとりの学習状況や現在の成績、目標を伺い、冬休みに対策するべき学習プランを作成します。

冬期講習で対策すべき、
教科別の重要ポイント

高校1年生

英語

不定詞、動名詞、分詞、関係詞

高1の2学期に扱った内容を復習しましょう。メインとなる文法は一通り終わっているはずなので、ここを復習できれば大きな力となります。難しい単元のオンパレードですが、今後出てくる長文などは、このあたりの文法が理解できていることを前提としたものばかりです。復習のコツとしては、まずは単元ごとに順番に復習をしていきましょう。その際、教科書や参考書の例文を暗記していくのがおすすめの勉強方法です。というのも、高校の英語はよく出てくる文が決まっているからです。 例えば、I saw Tom crossing the street. や、She had her bag stolen.は、似たような文を今後何度も見ることになります。しっかり暗記しておきましょう。

とはいえ、例文の暗記だけでは応用がきかなくなりますので、学校のワークや市販の教材を使って類題を解いていきましょう。
その際、空欄問題や整序問題などの基本問題も、英文を隠した上で、問題文の日本語訳を英訳する形式での学習方法をおすすめします。
英作文問題ができるようになることで、空欄問題や整序問題にも対応できるようになります。
単元ごとの復習が一通り終わったら、同じ項目が複数の単元で出てくることに気付くと思います。
例えば、使役動詞や知覚動詞は、不定詞、分詞でも出てきます。
ここに気付けたら、単元間をまたいで復習をし、整理をしておきましょう。
具体的には
She had Tom repair her car.
She had her car repaired.
など、haveの目的語が人の時は原形を使い、物の時は過去分詞を使います。100%そうなるという訳ではありませんが、ひとまずざっくりと覚えておきましょう。
I saw Tom cross the street.
I saw Tom crossing the street.
など、動作のはじめから終わりまでを見たときは原形を使い、動作の一部分だけを見たときは現在分詞を使います。このように、単元ごとの整理に加えて、単元間をまたいだ整理を行っていくと、理解度がグッと上がります。

数学

三角比の復習
図形の中学範囲復習と予習

1学期はどちらかというと中学の延長のような内容も含まれており、それほど苦戦しなかった人もいると思いますが、2学期は難しい内容へと入ってきました。三角比は2年生で扱う三角関数のもととなり、受験には必須の部分ですので、今の内にきっちり復習しておく必要があります。図形は公式や定理が混み合ってくるため、早目に覚えて、使いこなせるように練習しましょう。また、中学数学での知識も絡んでくる場合もあるため、復習も忘れずに。
どの単元も教科書をしっかり読み込み、授業などで扱った問題をもう一度解きなおし、知識が再構築できてきたら、定期テストの問題をもう1度解いてみる、といった流れで進めると良いでしょう。同じ間違いを繰り返さないように、正しく解けるまで何度も繰り返し解くクセを身に付けましょう。今後の学習でも確実に効果を発揮するやり方です。

国語

古典分野の文法力強化

古文ならば、用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用に関する事項が最優先となります。これをわからないままにしておくと、この後に学習する助動詞の見分け方が理解できなくなります。
文中から用言を見つけ、その品詞の活用の種類、活用形はきちんと言えるようになりましょう。
合わせて、漢文においても訓読の基本が最優先事項となります。まずは返り点の付いた文の訓読、書き下し文から訓点を付ける作業をきちんとできるようになること。
そして、返読文字・再読文字を覚えそれを含む文を(訓点がついてなくても)読めるようになりましょう。
そのうえで、余裕のある人は各種句法の習得に取り掛かりましょう。否定、疑問・反語の句法が取り組みやすいです。

理科

受験を意識した適性の見極め

「○○基礎」と名の付く教科を勉強している人は、そろそろ、自分の「適性」を見極めて自分が今後勉強を続けていく科目を決めるようにしましょう。
大学入試において、文系志望の人は「○○基礎」の科目を2科目受験するか「基礎」なしの専門科目を1教科受験する必要があります。そのために、自分がどの科目で大学受験を行うかを考える必要があります。
「○○基礎」は1年生と2年生で履修しますので、そのうちどの科目を専攻するかをじっくり考えましょう。

社会

受験を意識した適性の見極め

皆さんは、おそらく、学校で「日本史」または「世界史」どちらかを履修していることと思います。そして2年生になると社会では科目選択の必要性に迫られると思います。
そのため、理科と同様に今年1年間勉強してきた社会の科目に対する自分の「適性」を見極める時期にきています。
つまり、「歴史」の勉強は自分に向いているか、今後勉強を問題なく進められそうかということです。もし、「歴史」の勉強が難しい、もしくは不安であれば、2年生での選択では「地理」の選択をすることになります。
また「歴史」が得意という人の場合は別の「歴史科目」の選択になります。ここで気を付けなければならないのは、1年生で履修した歴史科目は、たいていの場合3年生まで履修しないということです。もし1年生で履修した歴史科目を用いて大学受験を行う場合、2年生では学校での勉強とは別に、自己学習である程度の復習をしておかなければなりません。その点に注意しましょう。

高校2年生

英語

文法の総復習

学校では、すべての文法を履修済みでしょうから、やることは文法の総復習です。
時制、文型(動詞の語法を含む)、助動詞、受動態、準動詞(不定詞・動名詞・分詞)、関係詞、比較、仮定法は最優先事項になります。これらの文法について、現行のセンター試験のような4択問題を中心とした各種問題集を用いて「正しく選択できるか」「その理由が正しく言えるか」「選んだ答えを用いて正しく和訳できるか」という3点を意識して演習を行いましょう。
余裕のある人は、長文読解に取り組みましょう。まずは、約100語程度の文章から始め、一語一語丁寧に和訳(逐語訳)し、内容を正確におさえることを心がけてください。そのうえで、文章全体のテーマを日本語で説明するようにしてください。慣れてきたら、200語・300語と増やしていき、複数のパラグラフからなる長文の読解に挑戦しましょう。その際、単語力がものを言いますので、単語に自信がない人は市販の単語集を用いて単語の暗記にも力を入れるようにしましょう。

数学

数列、微分・積分、指数関数・対数関数
これまでの復習

受験までほぼ1年となるため「もう受験生である」という認識を持つことが大事です。
そのために、今やらなければならない事を確実に行わなければなりません。
3年生になると文系は社会、理系は理科の勉強が本格的になってきて、数学にじっくり取り組む時間はあまりなくなってきます。ですから、この時期に今までの復習を行い「分からない」・「苦手」なところを「わかる」ようにしておく必要があります。少なくとも2年生でやった単元はできるようにしておきましょう。
予習にも時間を割けるとよりよいでしょう。受験においての出題頻度が高い部分なので、基礎の徹底が大切です。
応用問題は基礎を完璧に理解してから時間を割きましょう。

国語

大学入試を意識した演習

センター試験まで1年ちょっとになりますので、そろそろ大学入試を意識した勉強に取り組みましょう。現代文においては、まずはマーク式の問題集を用いて正答を正しく選べるかどうかが重要です。
論説文の場合、筆者の論理を追いかけられるかが大切です。主題、論拠、結論を見つけ筆者の論理を見つけ出しましょう。小説においても同様に、出題文の中に解答は隠れていますので、丁寧に主題文を読み、選択肢を吟味して解答できるよう心がけてください。
古典については、古典文法の総まとめに取り掛かりましょう。古文では活用のある品詞の総確認、敬語表現、紛らわしい語の識別がメインになるでしょう。漢文では、各種句法の確認になります。センター試験では、白文の状態で書き下しを行いその口語訳を求められる問題も出題されますので、重要句法については決まった語の並びと送り仮名は必ず暗記し、白文から書き下しを行う練習も積みましょう。

理科

受験科目の決定と演習

いよいよ受験科目の選択を行うときになります。文系・理系ともに、今まで履修してきた科目を振り返り、自分の適性も踏まえて、早めに受験科目を決定し、学校で使用してきた問題集を一からやり直しましょう。

社会

受験科目の決定と演習

社会についても受験科目の選択を行わなければなりません。文系の場合、「地理歴史」より1科目、「公民」より1科目の計2科目。理系ならば「地理歴史」と「公民」の中から1科目が標準になります。自分の適性を踏まえて、受験科目を決め、まずは一問一答形式の問題集を用いて重要語句の習得からスタートしましょう。

高校3年生

英語

過去問・大学の出題傾向に合わせた演習

センター試験を受験する人は過去問に取り組みましょう。センター試験の英語は80分と他教科より長いですが問題量は多数あります。自分の中で各設問に費やす時間配分を決め、その時間配分はなるべく厳守して問題に取り組みましょう。センター試験を受験せずに私大受験に絞っている人は、志望校の過去問に目を通し、各大学の出題傾向を踏まえて勉強することが大切です。問題形式は選択問題ではなく記述式の問題を解くようにしましょう。正しいつづりで正しい表現を用いることができるかがカギです。長文読解では、速読に慣れましょう。逐語訳ではなく、全体の内容をつかむことがまず必要になります。多パラグラフの問題では、各パラグラフの内容を素早くつかみ、設問を解くためにはどのパラグラフを中心に読めばいいかをいかに速く把握するかが重要です。

数学

微分・積分、受験に向けた最終確認

受験前にじっくり時間を取って勉強できる最後の期間です。
受験校やセンター試験の過去問に挑戦し、できなかった部分を復習し、できるようにする。この繰り返しをしっかり行いましょう。過去問からある程度の出題傾向が分かりますので、その単元はより力を入れて、あらゆるタイプの出題方法に対応出来るよう練習しておく事をおすすめします。
時間配分や解答優先度などにも、過去問を解く際に気を配って身に付けていくようにしましょう。
また2学期になってから学習する単元は大学進学後も使われるところでもありますので、しっかりと復習し、覚えておきましょう。

国語

過去問・大学の出題傾向に合わせた演習

センター試験を受験する人は過去問に取り組みましょう。出題傾向はおおむね決まっているので、たくさん取り組むほうが効果的です。
私大受験を行う人は、過去問に目を通し、出題方法と出題傾向をおさえましょう。
マーク式が多いのか記述式がメインなのか。古典は出題されるかどうか。現代文の出題分野は論説文なのか小説文なのか、などの確認が必要です。また、現代文が出題される場合はどの大学も漢字の書き取りが出題されることが多いので、漢字は確認しておきましょう。

理科

過去問・大学の出題傾向に合わせた演習

センター試験を受験する人は過去問に取り組みましょう。特に理科の場合、計算問題ではすでに選択肢が与えられている場合が多いので、選択肢の絞り込みをしたうえで解答することが必要な場合もあります。計算の過程で選択肢の絞り込みが行える場合が多いので、途中式は省略しないほうがいいでしょう。
私大受験の人は志望校の過去問に目を通し、出題傾向をおさえましょう。理科の場合、おおむね出題される分野(単元)はほぼ決まっているので、その分野の問題に取り組みましょう。解答の過程を求められるものが多いので「解答の書き方」も大切です。

社会

過去問演習・時間配分を掴む

センター試験を受験する人は過去問に取り組みましょう。時間配分に気を付けて、紛らわしい解答をいかに避けて問題を解くかがカギです。たくさん問題を解いて、慣れることが大切です。

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