「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ってどういう意味?
2018.09.10
そろそろ3月も終わりに近付き、春めいて暖かい日も多くなってきましたね。
この時期になると桜や梅が美しい花を咲かせてきます。
その桜や梅の剪定方法について、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがあるのをご存知でしょうか。
花の形は違いこそすれ、両方とも木に咲く花ではありますが、桜と梅では花の付き方が異なります。
桜の花は、枝が細かく分かれた更にその先に咲き、主に枝の先端に花芽が多く付きやすいため、一度剪定して新たに伸びた枝の途中には花が咲きません。
一方、梅は伸びた枝全体に枝から直接花が咲くため、小枝を刈り込んで新しい枝を伸ばした方がそこにも多くの花が咲いてくれます。
上記の理由から、桜は古い枝を大切にしていないと全く花が咲かず、すなわち「桜切る馬鹿」。
梅は古い枝はすぐに枯れてしまうので、積極的に剪定し新しい枝を伸ばした方が良いので「梅切らぬ馬鹿」というわけですね。
また、桜の枝は切り口から腐りやすいため剪定してはならず、梅は剪定しないと樹形が崩れてしまうということが、このことわざの由来でもあるようです。
昨今、「インスタ映え」目的で、桜の枝を折り取って花冠にするなどの非常識な行動をする人がいるという話も見かけます。
特に桜は日本の国花とも言われており、大切にすべき日本の宝でもあります。
「桜切る馬鹿」にならないよう、皆さんも正しい知識でもって花を愛でてみてください。
【静岡県/沼津市・三島市】 家庭教師のファミリー沼津支部
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