昔の人に学ぼう

雑学

2017.10.27

藤枝支部認定プロ教師の田中です!

先日は、静岡県が台風に見舞われ、私の住んでいる藤枝市でも道路を水が激しく川のように流れていく今までに見たことのない光景が眼下に広がり、とても驚かされました。
JR東海道線、高速道路、国道が海岸近くを走る由比エリアでは、高波による通行止めが長時間にわたって発生し、大きな影響を受けた方々も多かったようです。

さて、この由比エリアですが、江戸幕府が定めた東海道において、江戸から数えて16番目の宿場(由比宿)として栄えました。
宿場というのは、参勤交代で江戸と地方を行き来する大名行列や、伊勢参りをする旅人などが宿泊をした場所です。

由比宿を京都に向かって越えた先には、薩埵(さった)峠という交通の難所があります。
実はこの峠道、もともとは峠道ではなく、海岸のそば(現在、上記のJR東海道線、高速道路、国道が走っているあたり)を通る道だったそうなのです。
しかし、歩いていると時々波をかぶってしまうような危険な道だったようで、「大名行列やその他お偉い方々を通すにはリスクが高すぎる!」ということで、
1655年ごろに、朝鮮通信使(学校で習いましたね)が江戸にやって来るのに合わせて、海岸線の道は封鎖、わざわざ山を切り開いて峠道を作ったのだそうです。

峠を切り開いて往来を大変(実際に歩きましたが、かなり急ですよ)にしてまで高波を避けることを選んだ江戸時代の人々と、
同じ場所に再び海岸線沿いの道を作った近現代の人々を対比してみると、いろいろ考えさせられますね。

災害が起こったことをきっかけに、昔の人々が災害にどのように対処していたかを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 

【静岡県/藤枝市】 家庭教師のファミリー藤枝支部

教育情報コラム

【第二十夜】★星座と神話の関係

【第二十夜】★星座と神話の関係

読書の秋~行くものは行かず~

読書の秋~行くものは行かず~

お電話でのお問合せ

フリーダイヤル

0120-764-333

14:00〜21:00
(日祝休み)

>