子どもにスマホはいつから持たせる?メリットや注意点を踏まえて判断を!

勉強のコツ

2020.03.13

北野 実果

こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の北野です。

 

今や携帯電話やスマートフォンは一人一台持つ時代。子どもも例外ではなく、通学・通塾時などの安全確保や連絡手段として、自分専用の携帯電話やスマートフォンを持っているのは当たり前になりつつあります。
スマホの場合はできることの幅も広がるため、周りの友だちがスマホを持ち始めたら「自分もほしい!」と思うのは自然なことではないでしょうか。

 

しかし、有害サイトやアプリ課金、SNSトラブルなどのスマホトラブルを見聞きすることも増え、子どもにスマホを持たせるのはいつからがいいか、保護者さまとしては悩ましいですよね。
子どもにスマホを持たせるメリット・デメリットは何か、持たせるとしたらどんな点に注意したらいいのか、スマホを持たせる前に知っておきたいところ!

 

今回は、統計的なデータや、すでに持たせている保護者さまからの一般的なご意見などを交えながら、スマホを持たせるメリット・デメリットもお伝えしていきます。
子どもにスマホを持たせる時期を悩んだら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

 

 

子どもにスマホを持たせるのはいつからが多い?

平成30年に総務省が発表した実態調査によりますと、小学生の45.9%、中学生の70.6%、高校生の97.5%がスマホでインターネットを利用しています。
小学生から中学生にかけてはスマホの利用率が24.7%増加、中学生から高校生にかけては26.9%増加しています。

 

あくまでも「利用率」なので「保有率」とは一致しませんが、スマホデビューのタイミングを考える参考となるでしょう。
高校生になるタイミング、中学生になるタイミング、つまり進学のタイミングがスマホを持たせるかどうかを考えるきっかけになりそうです。

 

中学生になるタイミングでは、部活や塾などの送り迎えなどが増えることから、その連絡手段として利用することも多いと言います。
高校生になればさらに行動範囲は広がり、公共交通機関を利用するためにスマホを利用したり、勉強のアプリを利用するために使うという例も聞かれました。

 

ちなみに、スマホでインターネットを利用している小学生も約半数おり、決して珍しいことではないと言えます。

 

どのタイミングが正解ということはありませんが、世の中の傾向もひとつの参考になりそうですね。

 

 

 

 

子どもにスマホを持たせるメリット・デメリット

スマホを持たせるメリット

連絡が取りやすくなる・GPSで居場所が確認できる

現代の子どもたちは小学生の頃から塾や習い事など、学校外での活動が多くなっています。
中学生になると部活で帰りが遅くなったり、高校生ともなるとバイトをしたり出かける範囲も広がったりと、子どもの活動範囲が広がるほど親の心配も増えるので、送り迎え時や緊急時の「連絡手段」があると安心ですよね。

 

お子さまの帰りが遅くなったときも、GPS機能を使えばどこにいるかすぐにわかるので、過度に心配しなくてすむようになります。
また、お子さまとしては見られているという意識から、寄り道防止にも繋がります。

 

 

子ども同士のコミュニケーション

子ども同士のコミュニケーションが取りやすくなることも大きなメリット。
特に、進級・進学などで新しい環境に入るときは、アプリや動画など、スマホのおかげで共通の話題ができ、友だちと打ち解けるスピードが早くなることも。
学校の持ち物や部活の集合時間などを確認するのにも役立ちますね。

 

 

自習に役立つ

気になったことをすぐ調べられるだけでなく、知らないことに触れる機会が増えることは、子どもの興味を広げるきっかけにもなります。

 

疑問に思ったことを自分で調べることは、普段の学習でも大切なことです。
わからない単元の解説動画が無料で見られたり、簡単に英単語の意味を調べられたりと、ネット検索は学習の疑問点を解決する手段としてとても有効です。

 

また、アプリを使用して勉強時間や勉強量を記録・管理したり、タイマー機能で解く速さを計ったり、勉強スケジュールを管理する、上手にまとめられた友達のノートを撮影するなどの使い方もできます。
学んだことをまとめてSNSにアップしている学生も多くいます。
上手にまとめることで理解が深まるだけでなく、投稿に「いいね!」がつき、多くの人に感謝されることで「もっとわかりやすく書こう!」とやる気に繋がり、楽しく勉強することができたりするのもネットならではのメリットですね。

スマホを持たせるデメリット

スマホはとても便利なツールですが、便利さゆえに発生してしまうデメリットもあります。

 

 

スマホ依存になる可能性

勉強中や食事中もスマホが気になって落ち着かない、スマホがないと不安になるなど、依存傾向の強い子どもが増えています。
ゲーム、動画、SNSなど、子どもにとって楽しく魅力的なことがいろいろできるうえ、大人よりも自制心が弱いため、使い過ぎには十分注意しなくてはなりません。

 

スマホに熱中するあまり、勉強がおろそかになってしまうだけでなく、心身に様々な影響を及ぼすことも。

 

 

健康への悪影響

スマホを長時間眺め続けることは、視力低下を引き起こす原因になり、画面から発されるブルーライトは、睡眠の質を低下させることもわかっています。
夜寝る前にスマホを長時間使用すると、十分な質の睡眠がとれず寝不足を招くだけでなく、眠気から学校の授業に集中できなくなり成績に影響がでる場合も。

 

スマホの使い過ぎはからだ全体の健康を損なう危険もあるのです。

 

 

有害サイトやワンクリック詐欺

青少年の健全な育成に有害な、暴力的なサイトやアダルトコンテンツのサイトにアクセスしてしまったり、迷惑メール・ワンクリック詐欺にあう危険性もあります。

 

気軽にネットを利用できるスマホのメリットが、デメリットになってしまう可能性も否めません。

 

 

ゲーム内での高額課金

基本無料で遊べるスマホゲームのほとんどは、ゲームを有利に進めるための課金がある場合がほとんどです。
レアアイテムやガチャなど、少しくらいなら…と課金し続けたり、親の知らないところで課金しており高額請求に驚いたという事例も。

 

本来は楽しんでやるはずのゲームですから、トラブルにならないよう注意が必要です。

 

 

SNS・ネットトラブル

グループトークが原因でいじめや仲間外れにされたなど、SNSトラブルが問題となっています。文字でのやりとりが多く会話のテンポも速いため、感情がうまく伝わらずに誤解や行き違いを生みやすいことが一因のようです。
また、会話を終わらせるタイミングがわからず、日常生活に支障をきたすケースも。

 

SNSに簡単に投稿できる今の時代、気をつけなくてはならないのが個人情報の管理。アップした内容や画像から、住んでいる地域や個人が特定されて犯罪に巻き込まれるケースも増えています。
ネットでは不特定多数の人に見られるということを十分に認識したうえで、投稿内容にも注意したいですね。

 

また、趣味が合う・好きなものが同じなどといった理由で、親の知らないところでネット上で知り合った人とやりとりしていることも。顔が見えないのをいいことに、性別や年齢を偽っている可能性も否めません。
トラブルに巻き込まれないためには、ネットを安全に使うための知識を身につける必要があります。

 

 

 

 

子どもにスマホを持たせる時の注意点とは?

先ほど、スマホを持たせることのデメリットを紹介しましたが、上手に使えばとても便利なツール。
スマホを持たせることを決めたら、親がしっかり対策を立て、守ってあげなければなりません。

 

特に次の2点に注意しましょう!

 

 

ルールをしっかり決める

スマホを使う時間と場所を決めておけば、デメリットの多くは防ぐことができます。

 

子どものプライバシーは大切にしつつも、親の目の行き届くところで使わせる、食事中は使わない、ゲームは30分までなど、お子さまと話し合って具体的にルールを決めておくことが大切。
家族での話し合いの際に気をつけてほしいのは、ルールを一方的に決めて押しつけるのではなく、子どもと一緒に考え、納得するルールを決めるということ。

 

そして、そのルールは成長と共に見直し、少しずつ改定していくことが必要です。
また、万が一トラブルが起きてしまったときには、すぐに相談するように普段から伝えておくことも大切ですね。

 

 

フィルタリングをかける

フィルタリングは子どもにスマホを持たせる際にやっておきたい対策のひとつで、有害サイトや危険なサイトへのアクセスを制限してくれる便利な機能です。年齢や使い方によって設定レベルを変えることができ、利用したいサイトの個別登録も可能です。

 

コミュニティーサイトに起因するトラブルに巻き込まれた被害児童の9割がフィルタリングを利用していなかった、という警視庁の調査分析もあるように、フィルタリングを上手く使って子どもの安全を守るのは、親としての最低限の務めです。

 

各携帯キャリアでも、18歳未満の子どもがスマホなどを利用する場合には、フィルタリングサービスを提供していますし、スマホ本体にもフィルタリング機能がついていることもあります。
フィルタリングを利用して、お子さまを危険から守りましょう。

 

 

 

 

子どもにいつからスマホを持たせるか、お子さまに合ったご判断を!

おそらくほとんどの方は、どこかのタイミングでお子さまにスマホを渡す日が来るでしょう。
まずは大人がきちんと勉強して、子どもを守る方法を考えておかなければなりません。

 

ポイントをおさらいしておきましょう。

 

  1. スマホを持たせるタイミングは中学に上がる、もしくは高校に上がるタイミングが多い
  2. スマホを待たせるメリットは連絡が取りやすくなる、子ども同士のコミュニケーションが活発になる、居場所の確認や調べ物ができるなど
  3. デメリットは心身の健康への悪影響、有害サイトにアクセスする危険性、SNS・ネットトラブルに巻き込まれるなど
  4. スマホを持たせるならルールをしっかり決め、フィルタリングをかける

 

今やスマホは学生に必須のツールになりつつあります。
危険な一面もありますが、正しく使えば生活を豊かにしてくれるものでもあります。
正しい使い方を心がけ、上手にスマホと付き合っていきましょう。

 

勉強に関することはお気軽に家庭教師のファミリーへにご相談ください!
勉強中もスマホが気になってしまう…など、スマホと勉強への向き合い方をアドバイスいたします!

著者北野 実果

長年の指導経験を持つベテラン家庭教師。小学生の学習習慣づけから大学受験まで、幅広い指導をこなせる教務力を持る。生徒一人ひとりに合わせた綿密な授業計画・準備・指導で数々の成績アップを果たしてきた。

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