中学英語の代名詞とは?意味や使い方をわかりやすく解説!
2022.09.26
ファミリー 代表 寺井俊行
こんにちは!家庭教師のファミリーです。
中学生の英語では、代名詞について学習します。
初めて「代名詞」というワードを聞くと、ピンと来ない人も多いのではないでしょうか?
代名詞には複数の種類があり、これらは英語の文章で日常的に使われています。
そのうちのいくつかは、皆さんも聞いたことや使ったことがあるはず。
例えば、this(これ)やyou(あなた)なども代名詞にあたりますよ!
代名詞には知っている単語が多く、基礎を覚えれば応用しやすいので、「難しいのかな?」「わかるかな?」と不安に思う必要はありません。
今回は、代名詞の基礎についてわかりやすく解説していくので、まずはこの内容をしっかり理解できるように一緒に頑張りましょう!
中学英語で習う代名詞をわかりやすく解説!
まずは、代名詞とはどのようなものなのか、どんな時に使うのかを説明していきます。
代名詞とは「名詞の代わりになる言葉」のことです。
例えば、apple(りんご)は名詞ですが、代名詞で表すとit(それ)やthis(これ)になります。
また、男性の名前であるKen(ケン)は名詞ですが、これはhe(彼)という代名詞でも表すことができます。
ものや人の名前を表す名詞に代わって、it(それ)・this(これ)というように抽象的にそのもの・その人を指し示す言葉を代名詞と呼びます。
では、代名詞の使い方についても確認していきましょう。
英語では、文章の中で同じ名詞を何度も使うことはあまりありません。
一度使った名詞は、その後の文章では代名詞で表すのが一般的です。
具体的な例も見てみましょう。
① I bought an apple. It was delicious.
(私はりんごを買った。それは美味しかった。)
② Ken is my friend. He likes baseball.
(ケンは私の友人です。彼は野球が好きです。)
①の文章では、1文目に出てきた「apple(りんご)」という名詞を2文目で「it(それ)」という代名詞で言い換えています。
また②の文章では、1文目に出てきた「Ken(ケン)」という名詞を、2文目で「he(彼)」という代名詞で言い換えています。
このように、一度出てきた名詞を言い換える時に使うのが代名詞の基本です。
代名詞にはさまざまな種類や使い方があるので、次で詳しく解説していきます!
代名詞には分類がある!活用方法もチェック
代名詞は、次の5つの種類に分けることができます。
- ・人称代名詞
- ・指示代名詞
- ・不定代名詞
- ・疑問代名詞
- ・関係代名詞
それぞれの意味と使い方、活用方法について見ていきましょう。
①人称代名詞
人を表す代名詞を、人称代名詞と呼びます。
例えば、I(私は)・he(彼は)・your(あなたの)などが、人称代名詞にあたります。
人称代名詞の種類と活用を一覧で見てみましょう。
少し言葉が難しいですが、基本の人称代名詞は「主格(〜は)」「所有格(〜の)」「目的格(〜を)」の3種類に分けられ、格によって活用を行います。
例えば「I(私)」なら、主格の場合は「I(私は)」、所有格の場合は「my(私の)」、目的格の場合は「me(私を/私に)」と形が変化します。
これを、活用と言います。
人称はもちろん、単数形か複数形かによっても活用が異なるので注意が必要です。
また、人称代名詞の一種として「所有代名詞」「再帰代名詞」(表右側)というものがあることも覚えておきましょう。
例えば、所有代名詞は「〜のもの」を意味し、「mine」は「私のもの」になります。
再帰代名詞は人称代名詞の所有格または目的格に「self(複数形の場合はselves)」をつけたもので、「myself」は「私自身」と訳されます。
人称代名詞の使用例
例1)I am a student.
(私は学生です。)
例2)My name is Mary.
(私の名前はメアリーです。)
例3)Ken gave me an apple.
(ケンは私にりんごをくれた。)
例4)Is this your pen?
(これはあなたのペンですか?)
Yes, it’s mine.
(はい、私のものです。)
例5)I warmed myself at the bonfire.
(私は焚き火で(私自身の)体を暖めた。)
②指示代名詞
次に、指示代名詞について解説します。
指示代名詞とは、「これ」「それ」「あれ」という言葉でものを指し示す代名詞のこと。
国語で言う指示語にあたるものです。
指示代名詞を一覧で見てみましょう。
thisやtheseはものが話し手から比較的近い位置にある時、thatやthoseはものが話し手から遠い位置にある時に使用します。
また、これらの指示代名詞は、先行する文章の内容を指すこともあります。
指示代名詞の使用例
例1)This is a ball.
(これはボールです。)
例2)These are my books.
(これらは私の本です。)
例3)Let’s play volleyball indoors because it’s raining!
(雨だから室内でバレーボールをしよう!)
That’s a good idea.
(それ(先行する文章の内容)は良いアイディアだね。)
③不定代名詞
不特定のものを指し示す代名詞を、不定代名詞と呼びます。
主な不定代名詞を一覧で確認していきましょう。
不定代名詞を使った場合と指示代名詞を使った場合で例文を比較してみます。
例1)不定代名詞「one」を使う場合
I’ve broken my computer, but I don’t need a new one.
(パソコンを壊してしまった。でも新しいパソコンはいらない。)
例2)指示代名詞「it」を使う場合
I’ve broken my computer, but I don’t need it.
(パソコンを壊してしまった。でもそのパソコンは必要なかった。)
例1の文章の場合、「one」は不特定なパソコン全般を意味します。
一方の例2の文章では、「it」は壊してしまった特定のパソコンを指します。
つまり、不定代名詞を使うか指示代名詞を使うかで文章の意味が変わってくるのですね。
不定代名詞は「不特定のものを指す」ということを覚えておきましょう。
不定代名詞の使用例
例1)All children need to study.
(すべての子どもに勉強が必要です。)
例2)There are some cats in the living room.
(リビングに何匹かの猫がいます。)
④疑問代名詞
疑問を表す代名詞を、疑問代名詞と呼びます。
疑問代名詞は、主に何かを尋ねる時に使用します。
これも人称代名詞同様、格に応じて形が変化するので、下の一覧を見て活用を覚えておきましょう。
疑問代名詞の使用例
Who is responsible for this party?
(誰がこのパーティーの責任者ですか?)
Whose dog is this?
(これは誰の犬ですか?)
What is in this dish?
(この料理には何が入っていますか?)
Which is your pen?
(どちらがあなたのペンですか?)
⑤関係代名詞
関係代名詞は、代名詞だけでなく接続詞の働きも行う言葉です。
関係代名詞は代名詞の役割を果たしながら前後の文をつなげ、前の文章を後ろの文章で修飾します。
関係代名詞の一覧は、以下の通りです。
例えば、関係代名詞「who」を使用してみましょう。
Mary is a girl. She likes flowers.
(メアリーは女の子です。彼女は花が好きです。)
このままだと、少し回りくどい意味合いになりますよね。
「she」という人称代名詞を使ったこの2文を、関係代名詞「who」でつなぐと次のようになります。
Mary is a girl who likes flowers.
(メアリーは、花が好きな女の子です。)
この文章では、「who」以降の文が「girl」にかかります。
このように関係代名詞「who」は、代名詞としての役割も、接続詞としての役割も、後ろの文に前の文を修飾させる役割も果たします。
関係代名詞の使用例
例1)This is an apple which I bought yesterday.
(これは私が昨日買ったりんごだ。)
例2)I have a friend whose sister is an actress.
(私には、姉が女優の友達がいる。)
中学英語の代名詞は名詞の代わりに使う!種類や活用に注意
英語の代名詞は、名詞の代わりに使われる言葉です。
英語では、文章内で同じ名詞を繰り返すことはあまりなく、名詞の言い換えとして代名詞を使います。
代名詞には「人称代名詞」「指示代名詞」「不定代名詞」「疑問代名詞」「関係代名詞」の5種類があり、それぞれ使い方が異なります。
なかには、格によって活用が必要になったり、使う代名詞によって文章の意味が変わったりするものもあるので、使うときは注意してくださいね!
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著者ファミリー 代表 寺井俊行
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