私立中学の勉強についていけないと悩んだら。要因と対策を解説!

勉強のコツ

2020.02.13

横山 淳

こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の横山です。

 

中学受験を乗り越え、念願の希望した私立中学へ。

たくさん勉強して大変な受験を乗り越えた我が子が、毎日楽しく学校に通う姿を見ていると、こちらも嬉しくなりますね。

 

しかし、ふとしたきっかけから、私立中学の勉強についていけなくなってしまったら…。

悩む我が子を見ているのは辛いものです。

どうにか解決してあげたい、そう思うのが保護者の皆さま共通の親心というもの。

 

ではいったい、なにが要因で、どんな対策でどのように解決に導いていけばいいのでしょうか。

 

今回は、私立中学の学習についていけなくなる要因からその対策、そして、公立中学との進度の違いなどについて、お話ししていきます。

 

 

 

 

 

私立中学と公立中学の学習方法の違いとは?

私立中学は公立中学と学習カリキュラムが違います。

また、学習ペースが速いことが特徴です。

 

具体的には、公立中学では学習指導要領に沿って、学校の教科書、問題集を使用して授業を進めます。

定期テストも、基本的には教科書と教科書に沿った問題集から出題されることがほとんどです。

 

それに対して私立中学では、その学校独自のカリキュラムで学習が進みます。

定期テストでは、教科書や問題集に出ているような問題がそのまま出題されることはほとんどなく、さらに高いレベルの問題が出題されます。試験のイメージは、高校入試に近いでしょう。

 

高校入試のようなテストに対して、教科書や問題集だけの勉強では足りません。

そのため、中学1年生のときから、受験勉強をしている中学3年生くらいの勉強時間や勉強量が必要になってきます。

目安は、平日で3時間、土日祝日で6時間程度です。

 

公立中学であれば通学にそれほど時間がかからないので、平日に3時間を確保するのは難しくないでしょう。

 

しかし、私立中学となれば通学に電車やバスで1~2時間程度かかることもあり、時間の確保が難しくなります。

勉強時間が確保できないことで、学校の勉強についていけなくなる可能性が高まってしまうのです。

そこで、通学時間が長くても、工夫して勉強時間を確保する方法を考えましょう。

 

対策は、主に3つ挙げられます。

 

 

通学時間・スキマ時間を利用して勉強する

公共交通機関を使っての通学中なら、できることは限られます。

本を読んだり音楽を聞いたりスマホゲームをしたり…。

その時間を勉強に使ってみてください。

ノートや参考書を確認する、小さな単語帳を見て単語を暗記する、リスニング音声で耳を使った学習をする、などがいいですね。

 

通学時間だけでなく、トイレやお風呂の時間のように、教科書を見れない時やノートに書けない時でもできる事はたくさんあります。

例えば、今日の授業を振り返ってみる、公式や用語・熟語などを頭の中で暗唱するなど、手元に何もなくてもできることを意識して行ってみましょう。

 

「塵も積もれば山となる」です!

スキマ時間などで普段から自然に行えるようになると、総合的な学習時間が飛躍的に伸びますよ。

 

 

1日の中で勉強するタイミングを固定する

1日のスケジュールの中で、「20時からの120分は勉強時間」という風に固定するのも、時間を確保するのに効果的です。

習慣にさえしてしまえば、決まった時間にスイッチが入るようになり、気分による行動の差がでにくくなります。

 

また、決まった時間で決まったことを行なうという、時間の使い方のトレーニングにもなります。

 

 

人の力を借りる

そもそも理解力や学習スピードは一人ひとり違うものです。

そして、自分で自分に合った勉強法や時間の使い方を見つけるのはなかなか大変です。

 

ひとりであれこれと悩むよりも、上手に勉強できているクラスメートに学習法を聞いたり、学校の先生に相談するなど、人の力を借りてみましょう。

様々な意見や考えに触れることで、思わぬ方法に出会えるかもしれません。

 

もちろん集団塾や個別教室、家庭教師といった学習のプロにお願いするのも一つの手です。

 

 

 

 

 

私立中学の勉強や交友関係で悩んでしまう要因とは?

積み重ねられた本と悩む二人の男性

中学生に悩みはつきものと思います。

その内容は「勉強について」と「交友関係について」の2点がメインである場合が多いようです。

それぞれの悩みの要因を考えてみましょう。

 

 

「勉強について」の要因

私立中学では独自のカリキュラムで進める以外に、学習スピードが速いという特徴があります。

余裕を持って合格した、という子以外はほとんど横一線のスタートのため、一度つまずき授業のスピードについていけなくなると、追いつくのは困難です。

すると、焦りから学校に行くのがだんだんおっくうになってきます。

 

また、宿題の量も公立中学に比べて多いので、睡眠時間が極端に少なくなってしまう場合も。

重なる睡眠不足と課題の多さに大変さを感じ、悩みを抱えてしまうことがあります。

 

 

「交友関係について」の要因

私立中学は、基本的に中学受験して入ってきた子どもたちです。

交友関係を一から作っていくことになります。

馴染むまでに時間がかかることもあるでしょう。

 

さらに、小学校の頃はクラスで上位だったのに、中学に入学してみると自分より優秀な生徒がたくさんいて劣等感を抱くことも少なくありません。

 

勉強と交友関係の両方で悩みを抱えることは、子どもにとって大きなストレスとなり、不登校になってしまう場合もあるのです。

 

 

 

 

転校や退学を検討する前に知ってほしいこと

広げた手からキラキラ

もしも我が子が悩みを抱えていたり、不登校になってしまったら。

 

親としては、転校や退学を選択肢に入れて考えることもあるかと思います。

しかし、実際に行動に移す前に、一度立ち止まり、まずは子どもの話をしっかり聞いてあげましょう。

 

その上で、私立中学に留まるのか転校、退学をするのか。

基本的には、ケースバイケースで考えなければいけませんが、ここでは知っておいてほしいメリットやデメリットについてお話しします。

 

私立中学に留まると、いくつかのメリットがあります。

まず、中高一貫校の場合、高校受験をしなくてよいという点です。

そして、公立中学よりもレベルの高い授業・独自性のある授業が受けられます。

 

しかし、勉強面で悩んでいる場合は、つらい状況が続く可能性が高いでしょう。

勉強以外で自分の居場所を見つけられるかどうか、勉強面でどれだけ相談に乗ってもらえるかなどを考慮して考える必要があります。

 

転校、退学のメリットは、新天地で気持ちを切り替え物事に取り組める点です。

本来通うはずだった地元の公立中学に転校する場合は、通学時間も大幅に短縮され、時間的にも学力的にも余裕が生まれるでしょう。

 

しかし、戻ってきたという挫折感や周りの目によっては、余計に負担を与えかねません。

 

 

やはり一番大切なことは、本人の意思であることはいうまでもありません。

また、それをサポートする保護者さまの思いや意向もあるでしょう。

 

今一度「なぜ私立中学に入ったのか」を思い出してみましょう。

「いい環境で勉強させてあげたい」「好きなことをのびのび学習させたい」…さまざまな理由があって、受験を乗り越え勝ち取った私立中学入学。

転校や退学を検討する前にまだできることがあるのではないでしょうか。

 

例えば、勉強についていけなくなっているなら、家庭教師を活用して、つまずいたところに戻って勉強する。

保護者さまや学校の先生に言いにくいことも相談する相手ができる…といったようなメリットも生まれます。

上手に活用すれば、家庭教師で問題解決の糸口が見つかるかもしれません。

 

 

 

 

私立中学の悩み、一度立ち止まってよく考えてみよう

悩みが不登校へつながったときには、私立中学に留まるべきか、また転校、退学なのか一度立ち止まり、よく考えてみましょう。

ポイントを振り返っておきましょう。

 

  1. 私立中学に留まるメリットは主に2つ。
    ・中高一貫校なら高校受験をしなくてよい。
    ・レベルの高い授業が受けられる。
  2. 転校、退学のメリットは、心機一転できること。
  3. 一番大事なのは本人の意思。

 

どうして私立中学入学を目指し入ったのか。

悩みの解決策はその理由の先にあります。

今一度、思い出してみましょう。

 

勉強の悩みであれば、家庭教師を活用してみるのもいいでしょう。

つまずいたところに戻って勉強できますし、交友関係の相談相手にもなれます。

一緒に解決の糸口を探してみてはいかがでしょうか。

 

中学生の勉強、進路相談はもちろん、小学生から高校生までの学習面を家庭教師のファミリーは全力サポートします!お気軽にお問い合わせください!

 

著者横山 淳

東京理科大卒。300名以上の指導実績を持ち、家庭想いの優しい人柄とわかりやすい指導で厚い信頼を獲得し、満足度の高い人気プロ教師。中・高・大学受験対策と幅広く指導でき、「横山先生のおかげで合格できた!」という生徒多数。

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