中学入学前にするべき勉強とは?事前勉強法をレクチャー!

勉強のコツ

2021.01.08

水口 浩之

こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の水口です。

 

中学校入学を控えた皆さんは「勉強は難しくなるのかな」「部活動ってどんな感じなんだろう」
など、いろいろな思いがあると思います。

期待と不安、どちらが大きいですか?

 

不安があるとすれば真っ先に思い浮かぶのは、やはり勉強のことですよね。

 

備えあれば憂いなし!

今回はそんな皆さんの不安を取り除けるよう、中学校に入学する前にしておくべき勉強の準備についてお伝えしていきます。

 


 

中学入学前の勉強はここが大事!

まずは、特に力をいれて勉強したいポイントを2つお伝えしますね。

 

 

①勉強時間の8割は小学校の復習をしよう

中学校の準備というと、何となく予習メインのようなイメージを持つ人もいるかも知れませんが、勉強のメインは小学校の復習です。

勉強時間の8割以上は復習をするようにしましょう。

 

そしてこれは、中学校入学後も同じです。予習も大事ですが、復習はもっと大事!

 

人間の脳は他の動物に比べて記憶することが得意ですが、それでも記憶しておける量には限界があります。

「記憶しておくべきこと」と「忘れてしまっていいこと」を脳は判断するのですが、その判断は自分の意志ではコントロールできません。

ただ、くり返し学習されたこと、つまり「復習したこと」は記憶しておくべきことだと判断される可能性が高くなります。

ですから復習が大事なのです。

 

これは脳科学的にも証明されていることなので、小学校で習ったことのおさらいのためにも復習メインで勉強しましょう!

 

 

②ポイントは漢字力と計算力

復習しておくべき最大のポイントは「漢字」と「計算」。

 

漢字力がアップすると語彙力もアップします。

語彙力が高いということは、どれだけ言葉の意味を知っているかということなので、物事の意味をしっかりと理解して、考えをより深めることができるようになりますよね。

これはどの教科を伸ばすにも共通して必要な能力です。

 

計算力というのは、論理的思考能力の基礎になります。

物事をどれだけ筋道立てて考えられるかという能力です。

これもどの教科にも共通して必要な能力です。

 

漢字は、ただ読み書きが出来るだけでは不十分。

漢字の意味が分かり、その言葉を使った文が作れるレベルまで使いこなせるようになって初めて「マスターした」と言えます。

そこまで勉強しましょう!

 

計算は、基本的な四則計算から計算の順序、カッコを使った式、分数・小数の計算などがテンポよくサラッと解けるレベルまで練習しておきましょう。

やり方を覚えているだけでは不十分ですよ。

 

 

 

 

小学校と中学校ではここが違う!科目別勉強のコツ

人差し指を立てる女子学生

具体的に、各教科ごとの勉強のポイントをお伝えしていきます。

 

 

国語の勉強法

先ほどもお話した通り、国語の勉強ポイントは「漢字力」です。

漢字がわかると語彙力もアップします。

 

文章を読む力はすべての教科の土台になりますので、とても大切です。

読み書きだけではなくその意味も理解して、漢字を使いこなせるように勉強しましょう。

 

意味が分からなければ辞書で調べ、その漢字を使って文を作ってみるのがおすすめです。

ただ漢字を勉強するよりも実際に文章にすることで、より記憶に残りやすくなりますよ!

 

また、中学校では語句の意味をきちんと理解できていることが求められます。

これは国語だけでなく、全教科の文章問題を読み解いて解答するためにも必要な力。

漢字の学習+語彙力を増やすことを意識して学習を進めるとよいでしょう。

 

たくさんの言葉に触れるためにオススメの方法は、「ニュースを見る」こと!

テレビという身近な物を通じて、自然とたくさんの言葉に触れることができ、さらに様々な分野の知識を得られるため、学習全体にいい影響を及ぼしてくれます!

保護者さまはニュースで見聞きして知らない言葉を調べるようお子さまに促してあげるのはもちろん、ニュースの感想を聞き出すと、考える力も身につきます!

 

 

数学(算数)の勉強法

数学(算数)の基本は、とにかく計算力です。ここを完璧に仕上げておくことがとても大切です。

 

計算力が身についたかどうかは、二つのステップで判断します。

まずは「正しい計算方法を理解できているか」、それから「スピーディーに解けるか」です。

 

「計算方法が分かった」時点でマスターしたと思い込んでしまう人が多いのですが、練習を重ねてスピーディーに解けるところまでいかないとマスターしたとは言えません。

 

計算力を身につけるには、くり返し練習することが一番!

 

スポーツや楽器の練習を思い出してください。どんなに上達しても、基本的な動作をくり返し練習しますよね。

それと同じで、基本的な計算練習は「やり過ぎ」ということはありません。

少しずつでもいいので、毎日継続して練習するようにしましょう。

 

また、中学校では小学校で学習した「分数」「比」を理解していることを前提に授業が進みますので、ここがきちんと理解できていないと、必ず関数でつまずくことになるだけでなく、理科の学習にもつまずきが生じます。

進学前にお子さまの理解度を確認し、不足していれば補うよう対策しておきましょう。

 

 

理科の勉強法

理科については「小学校の内容を、中学校でさらに詳しく学習していく」といったイメージです。

ですので、そこまで力を入れて覚え直したり、問題を解きまくったりする必要はありません。

理科が得意な子は、中学校に上がってもそのまま得意、というパターンが多いです。

暇なときに教科書をパラパラ眺めて「こんなことを習ったなー」と思う程度でもOKです。

大事なのは興味を失わないことなので、自分の興味のある範囲だけでも読み直してみましょう。

 

理科が苦手な子はそのまま苦手になりますので、苦手な分野がある場合は、いったんリセットして一からやりなおし、苦手意識を作らないようにすることを心がけてください。

 

 

社会の勉強法

社会も理科と同じように「小学校で習った内容を中学校でさらに詳しく学習していく」パターンなので、興味を失わずに嫌いにさえなっていなければ大丈夫です。

 

覚えなきゃと思わずに肩の力を抜いて、楽しく教科書を読み直す程度で十分。

日本の歴史に関する漫画も数多くあるので、こういう漫画を読んで興味を持ったり理解を深めるのもおすすめですよ。

 

ここだけ注意してほしいのは、中学校では「東西南北(方角)」を理解していること、「都道府県」の県名と位置が頭に入っていることを前提に学習が進みます。

この2点だけは春休みのうちにきちんと頭に入れておきましょう!

 

 

英語の勉強法

英語の基本は何と言っても単語力です。

 

文法も確かに大事ですが、文法とは簡単に言うと単語を並べる順序。文とは単語の組み合わせでできているものです。

単語力がアップしていけば、どのような内容の文が書かれているのか、単語の意味をもとにイメージもわきやすくなります。

 

そもそも、英語は私たちにとって母語ではない言語なので、まずは言葉の意味を知らないとどうしようもありません。

ここは避けて通れない道です。

 

最低限の単語力が身についていないと英語は絶対に伸びません。

 

まずはその前にアルファベットの大文字・小文字が難なく書けるよう、中学校入学前までにここまではしっかりクリアしておきましょう。

また、同じ文字を使用しているために「英語」と「ローマ字」がごちゃごちゃになっていることがあります。

その場合は、ローマ字の考え方から頭を離すためにアルファベットの練習に専念させた方がよいでしょう。

 

2020年度の教育改革に向けて段階的に導入されている段階ではありますが、今年、2018年度からも小学校での英語学習が進んでいますので、小学校での英語のテストで問題なければさほど心配はないでしょう。

余裕があれば、身の回りのものや数字、月・曜日など基本的な単語をひとつでも多く書けるようにしておくといいでしょう。

 

 

 

 

中学入学前に身に付けておくべき勉強習慣

採点されたテストの答案用紙

中学校生活が始まる、環境の変化に対応することに精一杯になって生活のリズムが乱れがち。

心も身体もいっぱいいっぱいになってしまうケースも多いようです。

 

そうならないためにも、入学前までに勉強の習慣を身につけておきたいですね。

 

 

中学校と小学校の違い

小学校との一番の違いは、単純に忙しくなることです。部活動に入ると忙しさはいっそう増してきます。

 

小学校では最高学年で体力も精神力も学校で一番だったのに、今度は一転、最下級生になります。

 

環境の変化に対応するのにも、部活動で先輩についていくのにも、かなりの体力と精神力を使うことになるでしょう。

しばらくは帰ってきたらぐったり…ということが続くかも知れません。

 

 

勉強習慣を身に付けるには

バタバタしてしまう前に、勉強習慣を身につけておきましょう。

 

ポイントは勉強するタイミングと場所を決めることです。

 

例えば、「寝る前に歯を磨く」というように、「◯◯をしたら(する前に)勉強をする」という行動パターンを自分なりに決めてしまいましょう。

 

それから勉強する場所を決めることも重要です。

「その場所に座ったら勉強をする」というように、こちらもきっちり決めてしまいましょう。

 

このように決められた行動パターンを繰り返していると、自動的に勉強スイッチが入るように脳にインプットされて勉強習慣が無理なく自然と身についていきます。

 

「習慣」は3週間続けば身につくと言われています。

さっそく今日から勉強習慣を身につけるチャレンジを始めてみましょう!

 

まずは続けて習慣化していくことが大切なので、最初のうちは勉強時間が短くても大丈夫です。

少しずつ勉強時間を延ばしていけると理想的ですね!

 

 

 

 

入学前にしっかり準備して、楽しい中学生生活をスタート!

小学校から中学校に上がる年齢というのは勉強や友達との関係など、いろいろ気になることや不安なことがあると思います。

 

今回は、その中でも勉強についてのお話をしました。

中学校入学前の勉強の不安を取り除くには、しっかりと準備をしておくしかありません。

 

中学校前の勉強方法のポイントで押さえておきたいのは次の二つです。

 

・漢字、計算に力を入れて、復習中心の勉強をする

・3週間頑張って、勉強習慣を身につけてしまう

 

中学校生活は新しい経験も多く楽しいですよ!

不安を取り除いて、期待をいっぱい胸に詰めて、ぜひ中学校生活を楽しめるように準備をしておきましょう!

 

中学準備に悩んだら私たち家庭教師のファミリーにご相談ください!

家庭教師のファミリー 小学生コースで万全の準備をサポートします!

 

 

著者水口 浩之

北海道教育大学卒。長年の塾講師などの指導経験を活かし、小学生から高校生のハイレベルな指導までこなす。
子ども・家庭に対するきめ細かな指導に定評がある。趣味は作曲・楽器演奏と多才な一面も…

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