ケアレスミスが多い!と悩んでいる学生へ。ケアレスミスはどうなくす?
2021.11.13
向 優奈
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の向です。
「ケアレスミスをなくしたい!」
誰もが一度はぶつかったことのある悩みではないでしょうか。
「ここでケアレスミスさえしなければ…」と悔しい思いをしたことのある方も多いと思います。
今回はそんなケアレスミスについて、起きてしまう原因や傾向、その対策についてお伝えしていきます。
今日から、ケアレスミスの撲滅を始めましょう!
ケアレスミスはなぜ起こる?
なぜケアレスミスをしてしまうのか、原因を考えていきましょう。
集中力の問題
最も根本的な問題は「集中力」です。
間違ってもいいや、と思って問題を解く人はいないと思いますが、どれだけ集中して取り組むことができるかはその時の状況によってかなり差が出るものです。
自分の集中できる環境を把握したうえで、少しでも集中できる時間や集中度を上げることができれば、ケアレスミスは減らすことができます。
作業環境の関連
先ほども少し触れましたが、重要となってくるのは作業環境です。
集中力が発揮できるような環境にあるかどうかは重要なポイントといえます。
テスト中はもちろん集中しやすい環境にあるでしょう。
一方で、気が散りそうなものが身近にあったり、テレビの音が聞こえてきていたり、誰かがちょいちょい話しかけてくるような環境で問題に取り組めば、ケアレスミスをしてしまう可能性はぐんと上がってしまいます。
ケアレスミスを起こしやすい人の特徴とは?
ケアレスミスを起こしてしまいがちな人の特徴をご紹介していきましょう。
自信がある人・根が真面目な人
ひとつめのタイプは、自信がある人です。
自信過剰とまで言うと言い過ぎかも知れませんが、こういうタイプの人は自分を疑うことをあまりしないので、ケアレスミスに気づきにくい傾向があるようです。
それから、根が真面目な人。
意外と思われるかも知れませんが、このタイプの人もケアレスミスをしやすい傾向にあります。
理由は失敗したくない、と緊張しすぎるせいで視野が狭くなりミスに気づけなくなってしまうのです。
能動的に学習を進め、短期間で終わらせたい人
能動的(自発的)に学習を進めることの懸念点として、慣れがあります。
慣れてくることで、どうしても確認がおろそかになってしまいやすくなります。
問題や学習環境に慣れるのはもちろんいいことなのですが、初心を忘れず取り組むこともまた大切なのです。
あとは、そもそもの性格がせっかちな人。
早くチャチャっと終わらせたい、ということに最大の価値をおいているタイプの人は、ケアレスミスをする可能性が高まります。
スピードはもちろん大事なのですが、優先すべきは正確さであると心に留めておきたいですね。
ケアレスミスを回避する工夫とは?
本当に悩みの種になるケアレスミスですが、その対処法を知り、しっかりと習慣化できれば回避できる可能性も高まります。
ある作業パターンを習慣にすることをルーティン(ルーチン)化と言います。
ミスを減らすための作業をルーティン化することは、大人になって仕事をこなす場合にも大いに役立つ能力ですので、ぜひ身につけてくださいね。
メリハリを持たせた学習となるように工夫する
取り組む問題数を決める、時間を短く区切るなどの方法で学習にメリハリをつけることがオススメです。
程よい緊張感を保つことができるため、ケアレスミスを減らすのに効果的です。
また、ミスをしてしまった場合でもすぐに確認できるため、再発防止への意識を高める効果もあります。
できるだけ疑ってチェックをする
問題を解くことに対する慣れと自信、それをつけることはとてもいいことなのですが、慢心はケアレスミスの大敵です。
特にテストのときなどは自分の解答を過信せず、いつも疑ってチェックをする、チェックする時間を多めにとっておくという姿勢を同時に身につけられたら最強です!
ミスの起きやすいパターンを把握し、ミスの起きにくいパターンを習慣化する
ケアレスミスを繰り返してしまう場合、ミスをする傾向を分析することが大切です。
どんなときにどんなふうにミスをしてしまったか、ノートに書き出してみましょう。
そして、ミスをどうすれば回避できるか対策を考えたら、ミスの起きにくい作業をいつも繰り返すようにします。
たとえば間違いやすい計算問題のパターンがあり、そのチェックに時間が割けないのが原因であるなら、効率よくチェックする時間を確保するにはどの問題から解くのが最適かを最初に分析し、配点が高く得意な問題を先に回答する、などです。
特に意識しなくてもできるように習慣化できればバッチリですね。
よくあるケアレスミスの原因と対処法
①字が汚い・小さい
字はとにかく綺麗に・大きく書きましょう!
3と5、aとuとn、nとhなど、形が似た文字を見間違えて計算してしまったり、採点時に見間違われて×をつけられてしまうこともあります。
テストの時は時間に追われて焦ってしまい、なおさら見づらくなりがちです。普段から字を丁寧に書くクセをつけましょう。
②暗算してしまう
ケアレスミスの代表、計算ミス。誰もが一度は経験しているのではないでしょうか?
計算問題は数学のテストの中でも比較的簡単なことが多いため、「大丈夫だろう」「早く終わらせよう」という気のゆるみや焦りから発生しやすくなります。
計算ミスは、簡単な問題でも暗算で済ませない、途中式をきちんと書くだけで減らすことができます。
また、分数の苦手意識から、無意識のうちに分数を使わないよう考えてしまい、4x=2 を x=2 としてしまうようなこともよく見られます。
「簡単な問題=確実に点を取りたい問題」なので、慎重に解くことを心がけましょう。
途中式を書いておくことで、見直しの時に計算を間違った箇所もわかりやすくなりますよ。
③解答欄のズレ・転記ミス
計算問題を扱う数学や理科で、問題用紙の余白や別紙で計算し、答えのみを解答用紙に書くパターンのときに起こりやすいミスです。
せっかく答えが合っているのに不正解になってしまい、悔しい経験をした人も多いはず。
テスト終盤になって解答欄が余ったり、足りなくなって気づいても、正しい欄に答えを書き直す時間がなくなり、点を大幅に落としてしまいかねません。
ですから、大問が一つ終わるごとに、解答欄をチェックすることが大切です。
また、計算式を丁寧に大きく書くことも有効です。
以上、ケアレスミスの具体的な例を3つ挙げましたが、どれも共通するのは「テストの最後に行う見直し」が最も重要ということです。
そのためには、テストを解く時間配分も考えなければなりません。
自分が得意な問題はどんな問題か、また、解くのに時間がかかってしまうのはどんな問題かを把握しておくことで、見直し時間を確保してテストに挑むことができます。
それ以外にも、英語では三単現のsのつけ忘れ、社会では資料の中の「パーセント、割合」と「実際の量、数」を勘違いしたミスなど、問題をよく読んでいれば防げるケアレスミスもあるので、普段から問題をきちんと読むクセをつけましょう。
ケアレスミスを減らし、なくすことで効率よく学ぼう
多くの人を悩ませているケアレスミス、その原因と対策についてお伝えしてきました。
ポイントを振り返っておきましょう。
・ケアレスミスの原因は、集中力と作業環境にある場合が多い
・慣れや自信が慢心となってしまうと、ケアレスミスが多くなる
・ケアレスミスの防止策をルーティン化することが重要で、将来にわたって使える能力になる
ケアレスミスは長年の習慣や性格からくる理由もあり、一筋縄では改善できない部分もありますが、習慣と心がけ集中次第で回避できる可能性もあります。
しっかりと心に決めて取り組んでいきましょうね。
著者向 優奈
北海道教育大卒。特に英語の指導を得意としており、「向先生に教わって英語がわかるようになった!」との声多数。趣味はムーミングッズ集め…を公表していたところ、生徒たちからプレゼントされたムーミングッズでペンケースの中がいっぱいに…
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