子どもの集中力を高める方法。こんなコツがあります!
2021.08.09
川口 翔吾
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の川口です。
子どもの学習を見守っていると、すぐに席を立ったり机で他のことをし始めるなど、集中力の無さが目に留まったことのある方も多いでしょう。
自分のお子さまは集中力が無いと悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そもそも、子どもの集中力はなかなか続かないものです。
大人でも集中するのは大変ですが、お子さまだからこそ集中させる工夫が必要になります。
今回は、集中させるための具体的な方法や必要な配慮についてお話します。
子どもが集中できない理由って?
大人は理性を持って集中力を保つことができますが、子どもはなかなかそうはいきません。
子どもはなぜ集中できないのでしょう。
理由1・外的刺激
「玄関チャイムが鳴り席を立った」「メールが来たので作業を中断した」
このように集中が阻害された経験は誰しもあるのではないでしょうか。
いくら大人でもこのような場合、集中力が低下しやすくなります。
子どもであれば、なおさらそうでしょう。
周りでおしゃべりが聞こえたり、いざ宿題をやろうとしたらテレビがついていたり。
そのような外的刺激に子どもは大人より弱いので、なかなか集中できないのは子どもであれば当たり前のことなのです。
理由2・大人より不安に敏感
「心ここにあらず」と言うように、心に何か引っ掛かることがあると頭で色々と考えてしまいます。そして、物事に集中できなくなってしまいます。
大人なら些細なことと流すことができても、子どもの感性は敏感です。
特に不安や悩みがあると、勉強が手につかなくなってしまうものです。
いつもと少し様子が違うと感じたら「学校で友だちと喧嘩した」「先生にひどく叱られた」「家族間のちょっとしたすれ違いでモヤモヤした」などで心に負担がかかっていないか、お子さまをよく観察してみてください。
理由3・とりあえず勉強している
好きなことであれば、年齢に関わらず集中して取り組むことができるでしょう。
しかし、強制的であったりポジティブな気持ちで始められなかったことを続けるのは、とてもハードルが高いことです。
「宿題だから仕方なく」「親がうるさいから嫌々」という自主性のない学習姿勢では、なかなか集中は続かないものです。
「勉強している」状態は同じでも心持ちが全く違えば、集中力だけでなく理解力や吸収力にも影響します。
モチベーションはとても大切なのです。
理由4・睡眠不足と不規則な食生活
睡眠不足では休息の時間が十分に取れず、脳の疲労回復を遅らせます。
注意力散漫や集中力不足になり、イライラしたり、ミスをする割合が増えます。
また、夜型で起床時間が遅いなどの不規則な生活を送っている子どもは「朝の時間がない」「食欲が出ない」などの理由で朝食を抜くことが多く、そのため集中力不足になりやすいのです。
理由5・発達障害
脳の機能障害によっても集中が阻害されることがあります。
例えばADHD(注意欠陥・多動性障害)のうち多動性が強いお子さまの場合、脳の一部が縮小していたり神経に問題があるといった要素により、集中をつかさどる器官が正常に機能しないことが多いです。
そのため、机に向かうことが苦手で常に動いていたい衝動にかられ、集中するのが難しい傾向にあります。
お子さまそれぞれの個性によっても対応が違いますので、詳しくは「家庭教師のファミリー 軽度発達障害支援」をご参考ください。
子どもの集中力、平均はどのくらい?
集中しづらい子どもたちですが、トレーニング次第で年齢とともに集中できる時間は増えていくようです。
ここでは、年齢と集中時間の関係を見ていきましょう。
好きなことをしているときと苦手分野に取り組むときとでは集中度合が違いますが、大人で50分、その50分の中でも集中のピークを維持できるのが15分と言われています。
子どもの場合はもっと短いでしょう。
具体的には以下のように時間の目安が示されています。
・幼児期…年齢+1分
・小学校低学年…15分程度
・小学校高学年…25分程度
・中学生…30分程度
・高校生…45分程度
幼児期は5歳なら6分、4歳なら5分。短めの絵本が好まれるのはそのためです。
集中して取り組ませるためには、興味のある教材であることに加え、目安時間内で終了する量を1回分に設定する配慮があると取り組みやすいですね。
子どもの集中力を高める方法とは?
将来のために、集中力の基礎を養うのは乳幼児期~7歳までがいいと言われています。
しかし、その時期を逃したからといって慌てる必要はありません。
集中力は年齢に関係なく、トレーニングで高めることができます。
メリハリのある生活習慣を身につける
集中力を養う上で、生活習慣はとても大切です。
ダラダラと寝てばかり、遊んでばかりでは、大人でも何かに集中する力は衰えていきます。
子どものうちから生活にメリハリをつけ、食事時間、睡眠時間、学習時間、休憩時間、遊ぶ時間などを、ある程度しっかり決めて習慣化することが必要です。
睡眠と朝食をしっかり取ることも重要です。
規則正しい生活習慣を脳と体に記憶させ、集中力をつけるための基礎にしましょう。
集中力がある!と思わせる
人間は、周りの人からの評価で自分の性格や特徴を決めていることがあります。
子どもにおいては特に顕著で、一番近い養育者から「優しいね」「とってもよくできるね」などと褒められて育った子は、自分は「優しい」「よくできる」と思い込んで、そのように成長していくのです。
子どもが楽しく集中できる時間を作り、取り組んでいるときには「すごく集中しているね!」「集中力があるね!」など、ポジティブな言葉を選んで声掛けしましょう。
子どもは「自分は集中してちゃんとできるんだ」と思い、そのように行動するようになります。
ここで大切なことがもう1点!
その言葉を口にした大人側も「この子は集中力がある」と思い込むようになるということです。
この両者の思い込みの相乗効果により、集中力を高めることができます。
興味のあることをたくさんさせる
子どもも大人も、自分が好きなことなら長い間集中していられると思います。
まずは、お子さまの興味のあることを見つけ、それを応援し一緒に楽しみながら見守りましょう。
ブロック、お絵描き、何でもいいのです。できあがった作品があれば、大いに褒めましょう。
そして、「とても集中していたね」と褒め、集中できた!という「成功体験」をたくさんつけさせましょう。
リラックス空間を作る
学習を始めようとする前に、まずはリラックスした状態から集中力を一気に高めることを念頭に置くのも一つのポイントです。
周りのご家族は、お子さまがなかなか学習に取り組めなくても極力叱ったりせず、前向きに取り組めるように見守ります。
温かいお茶を一緒に飲んでから取り組むよう声をかけてみる、学校でのことをゆっくり楽しく話して様子をみるなど、お子さまがリラックスできる配慮を工夫してみましょう。
周りの環境を整える
リラックスできる空間づくりとも通じますが、環境整備は生活習慣や体調と並んで大切なことです。
テレビがつけっぱなし、おもちゃが散らかり放題の環境では集中したくてもできないでしょう。
一緒に片づけ、気持ちよくなった部屋で学習に取り組めるようにしましょう。
子どもの集中力アップにはサポートが大切!
子どもの集中力は、外的環境、性格、体調、精神状態、個性などによりさまざまです。
楽しく集中して学習に取り組めるようになるには、年齢別の集中継続時間の目安を参考に、まずは興味のある教材などを使用し、集中継続時間を意識してお子さまに合わせたトレーニングを行いましょう。
おすすめトレーニング法や注意点は以下の5点です。
①メリハリのある生活習慣を身につける
②集中力がある!と思わせる
③興味のあることをたくさんさせる
④リラックス空間を作る
⑤周りの環境を整える
何事も、大好きな保護者さまとなら取り組めるはず。
親子一緒になって、生活習慣を見直すところから始めてみませんか?
お子さまの将来性を広げるためにも準備や環境を整えて、一緒に集中力トレーニングをしていきましょう!
集中力の高め方や家庭教師のご相談は「家庭教師のファミリー」までお気軽にご相談ください。
著者川口 翔吾
認定プロ教師・学習アドバイザーとしての長年の経験と知識に裏打ちされた、生徒思いで説得力のある提案・指導が持ち味。彼に「大丈夫!」と言われると、不思議な安堵感があるとか…。社内では子煩悩なパパとして有名。
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