英単語暗記に最強のコツ&NGな暗記方法を知ろう!
2021.01.12
齋藤 昌史
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の齋藤です。
英語を学習する上で「英単語の暗記」は必須事項。そして、とても大切です。
文部科学省の「学習指導要領」で定められている、中学1年生から3年生までで学ぶべき英単語数は1,200語程度。高校1年生から3年生までで学ぶべき英単語数は1,800語程度。
合わせて3,000語以上もの英単語を、大学入試までに暗記しなければなりません。
その英単語、どのようにすれば効率よく暗記できるのでしょうか?
今回は英単語を暗記するコツや、NGな暗記方法についてご紹介しましょう。
英単語暗記のコツはここをおさえればOK!
英単語の暗記のコツは、ずばり脳の使い分けです。
脳には右脳と左脳があります。
左脳は短期記憶、右脳は長期記憶をつかさどっています。
記憶には長期記憶(右脳)を上手く使うことが大切!
同じくらい短期記憶(左脳)も大切ですが、短期記憶で暗記するのは中学1年生レベルで十分です。
短期記憶である「暗記」と、長期記憶である「理解して忘れない記憶にする」という2つを上手に組み合わせて使い分けることで「忘れない記憶」を増やしましょう。
英単語の暗記に効果的な長期記憶の5つの使い方
長期記憶を活用するにはどうすればいいのか、具体的に5つの活用方法をご紹介していきますね。
①対義語(反対語)をセットで記憶しよう
「英単語を覚えるには効率よく記憶していくことが必要」というお話をしましたが、その代表例が英単語の対義語(反対語)をセットで記憶する方法です。
英単語1語を暗記するよりもセットで2語暗記した方が単純に暗記語数が増えますが、対義語(反対語)ということを「理解して忘れない記憶にする」というのがおすすめする理由です。
例えば…
・cold(冷たい)⇔hot(熱い)
・ask(質問する)⇔answer(答える)
・arrival(到着)⇔departure(出発)
など。
英単語を習ったら、対義語(反対語)を調べて記憶していきましょう。
②接尾語をマスターしよう
英単語の中には、意味の大元となる語根(語幹)という部分と、語根の前につく文字(接頭語)、そして語根の後ろにつく文字(接尾語)で構成されているものがあります。
中でも接尾語をマスターすることで、とても英単語が理解しやすくなります。
まずは「人を表す接尾語」です。
頻繁に使用されているので、一覧表でまとめて覚えると効率的ですよ。
次に「場所を表す接尾語」です。
代表的な「人、もの、場所」の接尾語をご紹介しました。
ここからは、その他、覚えていると役立つ接尾語です。
③顔のパーツでイディオム(慣用句、熟語)を記憶しよう
イディオムにはいくつかの種類がありますが、まず身近な「顔のパーツ」を使用したイディオムから記憶しましょう。
実際にパーツに触れながら記憶すると効果的です。
代表的なイディオムを表にしてみましたので、参考にしてください。
④英単語は文章で記憶する
母国語である日本語の習得について思い出してみましょう。
皆さんは、幼いときスラスラと日本語を話していましたか?
当然、生まれたばかりでは話せず、両親の会話やテレビの音声などを聞いて習得してきたことと思います。
言語の習得は単語から始まり、その単語を会話の文脈でどのように使用しているのかをくみ取って、徐々に記憶を蓄積させていく作業です。
英単語に関しても同様のことが言えるので、英単語単独で暗記しようとするよりも会話文や小説の文脈に沿って覚えていく方が早く確実に身につきます。
例えば「have」という英単語について考えてみましょう。
「持つ」「食べる」「過ごす」「ある」「~したことがある」など、意味がいくつもありますが文脈によって使い分けられますよね。
このように単語の意味を使い分けるには、英会話や本、映画などを聴いたり観たりして実際に体験や経験を通して覚えていくのが、文脈のパターンを理解するのにとても効率がいいのでおすすめです。
英字新聞や小説、英語字幕の洋画を観るのもいいですし、洋楽などを聞くのもいいでしょう。自分の趣味と合わせて学習できれば楽しく進められますよ。
⑤イメージで記憶し脳内に反復練習させる
先ほど、顔のパーツのイディオムをご紹介しました。
顔のパーツのイディオムは、その成り立ちや文字の組み合わせを理解することによって、忘れない長期記憶にインプットすることができます。
そこで活躍するのが脳内イメージです。
「hair」について考えてみましょう。
意味は「髪」ですが、「髪」は細く細かいことから、「わずかなもの」「小さいもの」の例えとして使用されています。
これこそがイディオムのイメージなのです。
「hair」と言って「髪」をイメージし、わずかな小さいものの表現として使用されることを理解し記憶するのです。
他のパーツのイディオムや、接尾語をともなう英単語の記憶方法も同様です。
前述した「文章で記憶する」ということにも、この脳内イメージは有効です。
さらに脳内イメージを定着させるために必要なのが、脳内イメージを使った反復練習です。
具体的にどのようにするのかやってみましょう。
1つ例文を出します。
「I am happy because I play soccer with my friend.」
この例文の様子を脳内にイメージします。
そして例文から単語を3語選びます。
「happy」「soccer」「friend」
選んだ3語をノートに書き出し、英作文(例文)とイメージが脳内に浮かぶかチェックしていくのです。
そして覚えて何日かたった頃に、再びその3語をみて、英作文がイメージできて書けるかチェックして、繰り返します。
たったこれだけのこと、されど、とても重要な作業です。
反復練習することで単語を使用する状況を脳にインプットし、過去の記憶や経験、体験と関連づけやすくなります。
そうすれば自然と英単語を
「理解して忘れない記憶」=「長期記憶」
にすることができるのです。
これはNG!おすすめできない英単語の暗記方法
さまざまな暗記の方法やポイントをご紹介してきましたが、逆にやらない方がいい暗記方法はあるのでしょうか?
世の中「やって無駄なことはない」と言われることもあるでしょうが、受験や資格試験に関してはそうも言っていられないのが実情です。
貴重な勉強時間は少しも無駄にしたくないものです。
そういった意味では「初めて見た英単語をひたすら書く」はやらない方がいい暗記方法です。
「④英単語は文章で記憶する」でもお話しましたが、生まれてから今まで、どのように日本語を記憶してきたのか思い出してみれば、簡単にその理由がわかるでしょう。
誰しも赤ちゃんのときから「パパ」「ママ」と、書いて覚えたりはしていないでしょう。
「英単語をひたすら書く」よりも、目で見て耳で聞き、脳内で反復させて記憶していくことが、長期記憶に結びついていくのです。
英単語暗記はなぜ大事?
最後にそもそも「なぜ英単語の暗記が大事なのか」についてお話しましょう。
これは、現在の日本の入試制度や入試問題を見てみると理解できると思います。
現在の日本の高校入試や大学入試は、長文問題が解けるかどうかで英語の点数が決まるというくらい、長文の配点比率が高いです。
長文の読解には英単語は不可欠です。
すなわち「英単語を知らなければ長文は理解して解けない」ということなのです。
自分の目標達成に英語が必要であるならば、英単語を覚えるのは最重要課題としてとらえましょう。
長文問題の点数がしっかりと取れるならば、英作文などのほかの問題も解くことができるはずですよ。
英単語を理解して長期記憶につなげよう!
英単語を効率よく覚えるためには、左脳と右脳を上手く使うことが大切です。
特に「理解して忘れない記憶」=「長期記憶」を作るために、右脳の記憶は欠かせません。
英単語を理解するために、接尾語を覚えたり、顔のパーツでイディオムを分けたりして、記憶しやすくするための工夫をしましょう。
重要なのは、「英単語単独ではなく、文章で記憶すること」
文章中の英単語を記憶するには「脳内に文章のイメージを反復練習させること」
単語をがむしゃらに書いているだけでは覚えるのに時間がかかってしまいます。
受験や資格試験までの貴重で限られた勉強時間を、効率よく有意義なものにできるように、勉強方法を工夫して頑張ってください!
勉強方法に悩んだ時は、私たち家庭教師のファミリーへお気軽にご相談くださいね!
著者齋藤 昌史
北海道大学卒。まじめな見た目とは裏腹に、内面と笑顔はとてもキュート!長年のマンツーマン指導で培われた、確かな指導力と幅広い知識で難関校に導くプロフェッショナル。趣味は高校から続けているバイオリンと、飼っているウサギと遊ぶこと…
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