小学生の春休みの過ごし方は?春休みの勉強と体験は進級後の財産に!
2020.03.10
北野 実果
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の北野です。
新年度、新学年を迎える準備をする春休み。
新1年生はもちろん、他の学年も宿題が出されないケースが多いですよね。
「宿題がないからラッキー!」「いっぱい遊べるぞー!」と思うかもしれませんが、実は春休みの過ごし方が新学年の学習に影響してくるのです。
親子でしっかり計画を立てて、有意義な時間になるようにする必要があります。
勉強に関してのポイントはズバリ復習です!
学年によって注意すべきポイントを整理しながら、小学生の春休みの過ごし方について考えていきましょう。
勉強面、生活面どちらもぜひ参考にしていただいて、新学年に向けて万全の準備をしていきましょうね。
春休みは復習のチャンス!幼稚園〜中学生までそれぞれの過ごし方
春休みは、復習のチャンスです。
夏休みや冬休みも基本的に同じですが、予習よりも復習に重点をおきましょう。
特に力を入れて欲しい教科は、国語と算数です。
なぜならこの2教科は、前学年までの理解をベースに学習を積み上げていくからです。
前学年までの学習内容の理解が不十分だと、その後の理解があやふやになってしまう可能性がとても高いです。
そうした“しこり”を残さないよう、ポイントをしっかりおさえていきましょう。
幼稚園・保育園→小学生
いよいよピカピカの1年生ですね。
親子とも、大きな希望と少しの不安を抱えていらっしゃることと思います。
まったく新しい環境に変わり、しばらくの間お子さまは緊張の日々の連続になるでしょう。
できるだけ事前に準備をしてあげて、不安要素を取り除いておいてあげたいですね。
学習面の準備としては、まずひらがなを読めるようにしておきたいところ。
自分の持ち物や靴箱の名札、先生の名前、各種連絡事項も、すべてが文字で表されます。
もちろん入学後に授業で学んでいくのですが、ひらがなが読めるのと読めないのでは、日常生活の質に差が出てしまうのは否めません。
とはいえ、無理にドリルなどを与えて書き取り練習をさせる必要はありません。
その結果、勉強嫌いになってしまうのはもっとも避けたいことです。
オススメなのは、本の読み聞かせ!
ここで大切なのは、お子さまと一緒に楽しむこと。
お子さまが興味のある本なら何でもいいので、ゆっくり字を追いながら、一緒に楽しんであげてください。
それともうひとつ、数が数えられるようになっているといいですね。
100までの数が数えられればベストですが、とりあえず20まででも大丈夫。
簡単な足し算・引き算もできるとなおいいですね。
お風呂で数を一緒に数えたり、時計やカレンダーで数字を読んだり、お菓子の個数で計算をしたり、生活に溶けているものを利用して親しませてあげてください。
「小学生になるから頑張って勉強させなきゃ」と、入学前から親が熱心になってしまうのは、お子さまにとっては逆効果です。
ひらがなにせよ、数字にせよ、絶対に身についていないとまずい、ということではありません。
焦らず、あくまでも本人の負担にならないペースで、生活の中で親しませておくというスタンスを忘れずにいきましょう。
小学生
新学年を迎える小学生の復習ポイントで外せないのは、漢字と計算!
漢字と計算さえ完璧にしておけば、新学年の学習がスムーズに進められるはずです。
漢字については、まずしっかり読めること。
教科書がスラスラと音読できるかどうかが目安です。
音読がクリアできたら、書く練習も大切。
学校で配布されている漢字ドリルなどがあれば、もう一回解きなおしておきましょう。
なければ市販のものを購入してもいいと思います。
読み書きだけではなく、意味が理解できていることも重要です。
熟語を使って短文をつくる練習までできるとベストですね。
計算は、シンプルな数式がルール通りしっかり解けるかが重要です。
文章問題や計算以外の単元ももちろん復習したいのですが、まずはシンプルな数式を完璧に解けるように仕上げておきましょう。
漢字同様、学校で計算ドリルが配布されているならその解きなおしを、なければ市販のものを購入してもいいでしょう。
まずは、計算方法を覚えているかの確認から行い、それからスピーディーに手際よく解けるようになるまで練習してください。
特に、小数・分数は中学生になっても苦手や理解不足を引きずっている子が少なくありません。今ではyoutubeなどで小数や分数の計算をわかりやすく解説している動画などもありますから、しっかりと理解を深めておきましょう。
また、この先を見据えて、家庭学習習慣を定着させたいところです。小学生のうちは1日数十分の短い時間で構いませんから、新学年に変わるという春休みを利用して、毎日勉強する習慣を今のうちに身につけることをおすすめします。
小学生→中学生
小学校と中学校では、勉強に対する姿勢が大きく変わります。
中学校では教科ごとに先生が変わり、定期的にテストがあって順位がつけられます。
中学校に入学したての頃は、行事も詰まっていて、何かとバタバタする時期です。
部活も始まり環境が大きく変化しますので、春休みにしっかり復習して準備しておきましょう。
ポイントは算数と英語です。
算数の最重要課題は、やはり計算です。
たし算、ひき算、かけ算、わり算、カッコのある式や計算の順序なども確認しておきましょう。
分数、小数の計算も要復習です。
中学入学後は、「正負の数」「文字式」「一次方程式」と、しばらくは計算の単元が続き、どの単元も小学校で習った計算が土台となっているので、計算さえしっかり復習しておけば、スムーズに導入できるはずです。
英語については、アルファベットの大文字、小文字が完璧に書けるように準備しましょう。
小学校では、読み書きというより、簡単な英会話を中心に行っている場合も多いです。
なので、小学校で実際に言葉に出したことのある単語を、できるだけたくさん書けるようにしておけるといいですね。
文法のことは、まだあまり気にする必要はなく、会話文をかけるようになることも、現時点では必要ありません。
それよりも語彙を増やしておくことが、その後の英語学習を楽に進めるポイントです。
また、家庭学習習慣が定着していない子は、春休みで身につけましょう!
これまでは家で勉強していなくてもテストで高得点が取れていた、という子が、中学校に上がってから自習習慣のある子に追い抜かれていくのはよく起こることです。
そうなると、小学校では成績がよかったぶん自信も失いやすく、学習意欲が低下してしまうことも考えられます。
一度意欲が低下してしまうと、やりたくない→わからない→やりたくない…と悪循環に陥ってしまいます。それを避けるためにも、毎日コツコツと勉強する習慣を今のうちに身につけておきましょう。
中学生の春休みの過ごし方については、こちらで詳しくお話していますので、参考にしてくださいね。
春休みの過ごし方、中学生にオススメなのはこれ!
春休みは普段はできない過ごし方をするのもおすすめ!
春休みは前学年の復習をするのにぴったりだと書きましたが、せっかくの春休み、充実させるための過ごし方として、家での勉強だけではもったいないですよね。
勉強で復習しておくことはもちろん大切なのですが、長期休暇だからこそできるチャレンジや体験に、積極的に取り組んでみましょう。
いくつかおすすめの例を挙げてみますね!
図書館や水族館、科学館などを利用する
図書館、科学館、美術館、水族館、植物園、動物園、博物館などにお出かけするのもおすすめ!新しい世界を体験させて、知的好奇心をくすぐる絶好のスポットです。
頭で覚えるよりも、体感して興味を持ったことは記憶として残ります。
この機会に興味が深まったものを、家で詳しく調べてみるとさらに知識が広がりますよね!
比較的お手軽に行けるところも魅力のひとつです。
親子で計画して旅行に出かける
気温も暖かくなり緑も一層きれいな時期になるので、旅行には最高の季節!
ただ旅行に行くだけではいつも通りです。
行き先を決めるところからタイムスケジュールまで、親子で一緒に楽しく話し合えると最高ですね。
旅行プランをプレゼンテーションさせたり、旅のしおりを作るのも面白いかも知れません。
各種イベントに参加してみる
春休みを利用して、各種団体や地域のイベント、ボランティア活動に参加するのもオススメです。
運営側や出演者として参加できるなら、さらに思い出に残る経験になります。
キャンプやプログラミング・ロボット教室、クイズラリーなど、色々なイベントがたくさんありますので、ぜひウェブサイトで探してみてください。
食育や物づくり、外国人と遊ぶ体験など、学べる体験も探すとたくさんあります!
楽しく家事のお手伝い
家庭で過ごす時間が長くなる春休み、家事のお手伝いも経験させたいところです。
お手伝いとはいっても、「楽しく」というのがポイント!
遊びの延長線上という感覚で楽しめるように工夫してあげましょう。
一緒に簡単にできるクッキングや、お手伝いをポイント制にして目標をつくるなど、やる気を起こす工夫を考えるのも楽しいですよ。
掃除・洗濯・炊事…家事のお手伝いは、将来の生活に直結するスキルです。春休み後も続けられるといいですね!
【まとめ】充実の春休みは過ごし方によって決まる!気持ちよく新学年を迎えよう
新学年の準備やら何やらで、うっかりしているとすぐに終わってしまうのが春休みです。
事前にしっかり計画を立て、充実した春休みが過ごせるように準備しましょう。
そのためのポイントをおさらいしておきましょう!
・春休みの学習は、予習よりも復習に重点をおく
・特に国語の漢字と、算数の計算は完璧にしておく
・新中学1年生は、アルファベットも完璧にしておく
・勉強以外にも、積極的にいろいろな体験をするよう心がける
計画的に充実した春休みが過ごせれば、大事な新学年のスタートを順調に切ることができます。
新学年に向けて準備しておくべきこと、復習すべき単元は学年によって違います。
個々の状況によっても変わってくるでしょう。
家庭教師のファミリーも、みなさんの春休みの過ごし方も万全にサポートします!
いつでもお気軽にご相談くださいね。
著者北野 実果
長年の指導経験を持つベテラン家庭教師。小学生の学習習慣づけから大学受験まで、幅広い指導をこなせる教務力を持る。生徒一人ひとりに合わせた綿密な授業計画・準備・指導で数々の成績アップを果たしてきた。
お電話でのお問合せ
フリーダイヤル
14:00〜21:00
(日祝休み)
- 教育情報コラム
- 先輩たちの成功体験談
- ファミリーの賢い利用法
- 勉強お役立ち資料
お電話でのお問合せ
フリーダイヤル
14:00〜21:00
(日祝休み)