学習机の整理、ここを押さえればうまくいく!
2021.06.11
小林 大介
こんにちは! 家庭教師のファミリー認定プロ教師の小林です。
お子さまの机の上が散らかりっぱなし、何とか片付けさせたいのだけれど…。とお悩みのお父さまお母さまもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
学習机の整理整頓は、学力アップにも大きく関係する大切な習慣です。
お子さまが机の上をキレイに保てるように「保護者さまができるサポート」についてまとめましたので、ぜひご参考ください!
学習机がすっきりすると、こんなメリットがある!
まずは、学習机をキレイに整理整頓することのメリットを確認しておきましょう。
資料を確認しやすい
教科書やプリント、辞書などがビシっと整理されていれば一瞬で手に取ることができますよね。
「どこだったかなー」と探している時間というのは、思っている以上にロスタイムになっています。
勉強中に調べ物をするときなど、スムーズに必要な情報を確認できると、集中力を切らすことなく次の学習を続けられますね。
欲しい時に手間なくパッと手に取れるようにするというのは、整理整頓の一番のメリットであり、一番の目的でもあります。
集中力の持続にもつながる
計算問題を解いている隣で恐竜図鑑が開いている、目の前にはお人形が並べられている。
子育て中の保護者さまなら、このような状況に毎日遭遇していることと思われます。
気が散る要素は、少なければ少ないほど集中しやすくなるのは当然のことです。
キレイな環境を保つことと集中力が持続する時間の長さには、密接な相関関係があるのです。
集中力を発揮できる環境を作ってあげること、これも親としてとても大切な役割ですよね。
「今、勉強したいんだよね。だったらこれは関係ないから片付けよっか!」という感じで、叱るのではなく、何気なく勉強する環境をスッキリと整えてあげてください。
なぜ学習机は散らかるの?
何度声かけをしても、お子さまの学習机がどうしても散らかってしまう…。
そもそも、片付けというものはとてもシンプルな行為なのです。
片付けの基本とは、「モノの置き場所(定位置)を決めて、使ったらそこへ戻すこと」。
つまり戻すためのルールや動機付けがなければ、散らかりやすいと言えます。
具体的に、原因と対策法を分析していきましょう。
モノが多い、モノの指定位置が決まっていない
片付けのキホンのキは「モノの定位置と上限を決めて、守ること」。
片付けが苦手なお子さんの多くは、まずこのステップを踏み外しています。
定位置が決まっていないか、捨てることができません。
対策法としては定位置をお子さま、保護者さまで決め、使い終わったらすぐ戻せるようにします。保護者さまだけで決めるのではなく、お子さまと一緒に決めることが大切です。
できるだけ片付けのステップを少なくして「目の高さより低いところや手の届くところにしまう」「置いて隠すだけ」「掛けるだけ」といった形でしまうことができるような工夫が大切です。
言葉だけで伝えても忘れてしまう子もいるかもしれません。習慣づけできるまでは一番収まっている理想の状態を、図や写真などにして残しておくのもいいかもしれませんね。
目隠しボックスをいくつか置き、イラストでラベリング・それ以外のものは入れない、というのも一つです。
それと共に物が増えたら処分する、物を増やさない工夫も必要でしょう。
手間がかかると子どもはさぼりがちに…
モノの定位置が決められたとしても、導線が複雑だと片付けが面倒になってしまう場合があります。
そうなると、ついさぼりがちになることも…。
例えばこんなルールを決めると、片付けはスムーズになります。
・勉強中に使うものは机の近くに置く
・今勉強している範囲のプリントはクリアファイルに入れて、ブックエンドに収まる分だけ保管
・使い終わったプリントはファイルごと後ろの本棚に分類する
・筆立てや収納のふたなどはなるべく最小限に(開け閉めが多いと面倒になりがち。)
勉強をするとき「さぁ始めよう!」と思ってから机に向かうまでにステップが多いと、お子さまは面倒になってしまいます。
やる気や勉強の効率を上げるためにも「これを持っていけばすぐ勉強が始められる」「これだけを棚に入れれば片付けは終わり」という「モノの定位置の決め方」を一緒に考えてあげましょう。
とはいえ、掃除や整理整頓が苦手なお子さまにとって片付けは楽しい作業ではないでしょう。
ここは親の腕の見せ所です!大切なのは、お子さまにどのような声かけをするかです。
最初のうちは「片付けが楽しいな」と思えるような褒め言葉や応援といった「声かけ」も一緒に行いましょう。
上手にお子さまを乗せてあげられるような言葉を選んで、掃除や整理整頓を進んでやりたがるくらいにできれば最高ですね。
学習机の片付け方、押さえておきたいポイント
何事も、コツがわかると一気に楽しくなったりすることがありますよね。片付け、整理整頓も同じです。
ここでは、学習机の片付け方、押さえておきたいポイントをお伝えしていきましょう。
簡単にしまえるように工夫
整理、分類の仕方は人それぞれですが、簡単にしまうための工夫は必要です。
まず、使用頻度の高いものとそうでないものを分け、使用頻度の高いものは机の目立つところに、使用頻度の低いものは引き出しや机の上部にといった「道具の住み分け」を行い、ほとんど使わないものや、しばらく使っていないものは処分するか検討します。
しまうモノの総量やおおよその置き場所を決めたら、100均などで構いませんのでケースやフォルダ、ファイルスタンドを用意して、使用頻度や用途に合わせてスッキリ分けて整理しましょう。
ただし、見せたくないからとふた付きケースを買ったけど、毎回ふたを開け閉めするのが面倒で結局しまわなくなった、というのでは意味がありません。
お子さまの性格に合わせて、すぐ使えて簡単にしまえるような収納グッズを揃えるのがおすすめです。
低学年のうちは大雑把に「文房具」「プリント」といったくくりで収納場所を考えるのもよいでしょう。
また、片付けツールを買いすぎて余計にモノが増えてしまったなどという本末転倒な結果にならないよう、十分にご注意くださいね。
前の学年のものをどうする?
私の経験上、前の学年の教材やプリントを使う可能性は「ひとつ前の学年まで」です。
授業の関連性が低いふたつ以上前の学年のモノは、ほぼ使う可能性はありません。
残しておく教材やプリントは、思い出の強いものを除いて過去1年分くらいで十分です。
中学生の場合、のちの受験勉強に役立ちそうな、英語の文法や数学の公式がまとまった問題集や教材があるのであれば、捨てずにとっておいた方が良いかもしれませんが、それ以外は捨てても問題ありません。
筆記用具などの溜まりやすいものも上限を決め、学期ごともしくは年度末に整理する。
プリント類も小テストなどなら一定期間ごとに処分する。
とっておきたいものは厳選し、ファイリングしてすぐ見返せるように工夫する。
といったルール付けも大切ですよ。
学習机の整理のコツを押さえて温かいサポートを!
特に小学生くらいのお子さまがいるご家庭では「学習机の整理」に頭を悩ませることは珍しくありません。
とりわけ学習に関わるものは残しておかなければならない気がする、子どもの思い出の作品だから捨てられない、などなど、学習机の周りはモノで溢れてくるものです。
しかし、学習机の周りが乱雑であることは、集中力の低下、ひいては学力アップの足かせになってしまう可能性があります。
そうならないためのポイントは以下の2つです。
・モノの定位置を決めて、使ったらそこに戻すこと
・過去1年間使わなかったものは、いざという時はなんとかなるので捨てること
学習机周りをスッキリとして、学習環境を整えて、気持ちよく勉強に集中させてあげたいですね。
整理整頓はとても大事なことですが、意外と具体的な方法を習うことがなく、難しいと感じるお子さまも多いかもしれません。
保護者さまが改めて、整理整頓ができていないことをすぐに叱ったり責めるのではなく、しっかりとやり方を教えてあげる機会を持たれてはいかがでしょうか。
こうした習慣は小学生の頃から身につけるのがポイントです。
家庭教師のファミリー小学生コースでは、勉強とあわせて整理整頓についてもアドバイスしています。
一緒に整理整頓上手を目指しましょう!
著者小林 大介
お子さまのやる気アップならおまかせ!元気で明るい彼にやる気を引き出されて入会する生徒多数。スポーツ全般・特にサッカーが好きで、休日は少年団でサッカーを教える一面も。
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