テスト前に掃除がしたくなる心理とは?手短に部屋を整えるコツ!
2020.12.15
ファミリー 代表 寺井俊行
こんにちは!家庭教師のファミリーです。
「テスト前に限って掃除をしたくなる」という心境、体験したことがある人は多いのではないでしょうか。
他にも「急にマンガの続きが気になった」「家族との団らん、もうちょっと取って見ようかな」「友達に「試験勉強、どう?」とラインを始めた」というようなパターンもありますが、実はこれらは同じ心理に基づいています。
今回は、なぜ大事なテスト前に限って掃除など他のことをしたくなるのか、その理由と対処法についてお話していきます。
なぜかテスト前に掃除がしたくなる心理や解決方法とは?
テスト前に掃除や他の事が気になってしまう、いわゆる「先延ばし行動」は、実に多くの人が経験しています。
しかし、一度癖になってしまうと、テストに限らず入試や就職試験のレポート、就職してもプレゼン資料など、老若男女問わず「先延ばし行動」はずっとついて回ります。
これは、ぜひとも学生のうちに対処法を知っておきたいところよね。
勉強での先延ばし行動が起きやすい、つい他のことをしてしまう人には、以下の3つの原因が挙げられます。
自尊心を守るための「セルフ・ハンデイキャッピング」
本当はできるのに他の理由により勉強時間ができないという状況を作り上げ「万が一思った結果につながらなくても仕方ない」という言い訳を確保すると、成果が上がらなくても自尊心は守られます。
この場合、逆に「こんな状況だったのに成功するなんて素晴らしい」という風に、結果が良かった場合でも自己評価は上がります。
これは実は「セルフ・ハンディキャップ」という心理的行動。
掃除など勉強以外の作業をしてしまうことで、失敗したときに自分をフォローするための言い訳を作ってしまうのです。
集中できる環境にない
人は視覚情報が多すぎると脳が働きすぎて集中できません。
勉強しようと思ったときに部屋が散乱していることで、脳の働き的にも、自然とその邪魔になるものを一掃しようとなる心理はあるでしょう。
するべきことに興味やメリットを持てていない
勉強より掃除…というような他事優先しがちな人には「推薦入試だから、この教科は平均点くらいあればいいや」「今さら勉強しても大して変わらないしな」といった心理が根底にあります。
勉強をしてある程度成績が上がっても、一番達成したい目標には直接関係せず、勉強をするメリットを感じられないと他のことに目が行きがち。
メリットを感じないことを頑張るのが苦痛で、つい掃除や他の事を優先してしまうのです。
まずは「できない理由探し」ではなく、「できる理由探し」にシフトチェンジすることが大事。
勉強の先延ばし癖は、とりあえず数分でも始めてみるという行動癖をつけると改善されやすいです。
たとえば5分と決めて簡単な勉強をするだけでも、行動したことにより「もう少しやったら終わるかも」と終わらせたくなったり、意外ともっとできるなと集中モードになることも多いです。
それでもやっぱりやる気が出ない、他が気になるとなる場合は、そのまま終わりにしてもいいというルールでもいいでしょう。
とにかくすぐ行動に移すという習慣をつけるのが大切です。
また、「このテストで良い点を取るとどんなメリットがあるか」など具体的に考え、点数をとるために前日までにはここまで、3日前にはここまでという風に逆算して細かく目標を立ててみましょう。
小さな目標を少しずつ達成していくほうが、やる気を起こすハードルも低くなり、確実に積み上げることで「できる理由」として自信もついてきます。
いずれのケースも本当はこんなことじゃダメかなと思ったときが、改善のタイミング。
テスト前日でもない限り、遅すぎることはありません。
テスト前の適度な掃除時間を活用すれば思わぬ好影響が!?
掃除をしたくなるという状態は、悪いほうばかりに働くとは限りません。
実はテスト前の掃除による「ちょっとの先延ばし」であれば、以下のような好影響を生むこともあります。
環境リセットすることで集中しやすくなる
環境が整えば意外と今までの焦りや自分の気持ちの矛盾に気づき、穏やかな気持ちで課題に打ち込める傾向にあります。
気持ちを落ち着けるため、脳の働きをよくするためにも、周りを整える程度の掃除をしてみると良いでしょう。
小さな達成感から、次の目標へ向かう意欲が増す
多くの人は、達成感を味わうことで自分の承認欲求・自己評価が満たされ、この成功体験を活かそう!続けて達成感を味わいたい…と連鎖します。
勉強の前に最低限ここだけは!というところを片付けて達成感を味わうのは、手っ取り早い成功体験といえます。
自分の欲求を取り急ぎ満たすことで、残された時間が明確になる
遊びの時間など他のことに心がとらわれやすい人は、漠然と「あと一日しかない」「あと3日ある」と大雑把な基準で時間を判断し、結果手遅れになることが多いです。
テスト前に掃除が気になってしまう場合は、掃除を予め含めた学習のタイムスケジュールを作成するのもおすすめ。
欲求も満たされたうえで残された時間を正確に把握でき、時間不足を回避しやすくなります。
先延ばしの理由がなくなる
言わずもがな、学習環境を整えれば先延ばしの理由は減ります。
掃除以外の項目に心がとらわれている場合は、一時的にその物を視界から外すだけでも効果があります。
片づけボックスを作っておき、勉強前はとりあえず散らかっているものや、気になるタブレットや本をそこにしまうなど癖をつけるのも良いですね。
ただし、いずれの場合も掃除や気分転換に長く心をとらわれていては逆効果です。
時間や範囲を決めて行うことが望ましいでしょう。
テスト前に簡単掃除!勉強がはかどる短時間整理
では具体的に、テスト前にはどのような掃除・整理整頓をすれば良いのでしょうか。
効率よく片付けるためのポイントをご紹介します。
机周りを重点的に
学習をする環境で、一番視界に入るのは机周りです。
今勉強するための教科書やノートを、無理やり文房具や他の教科書などの隙間において勉強しても、他に目が行ってしまい落ち着きません。
まずは、机の上にある必要のないものは本棚や机の中にしまいましょう。
普段から使ったらしまう癖をつけておくと、テスト前の掃除時間も短縮できます。
そして簡単に拭き掃除してみると、さらに気分もリフレッシュするでしょう。
こまごまとしたものは一時置き場に
こまごまとしたもの・チェックが必要なものの整頓を始めると掃除の迷宮入りしてしまうことも。
先ほども少し触れましたが、多分必要だけど次のテストには関係ない…というものを一時的にしまい込む片づけボックスを設けておいて、いったん視界から消してしまいましょう。
色の多いものは目隠し
洋服や雑誌などカラフルな傾向にあるものは、棚やクローゼットに入っていても扉のないタイプであれば視界に入ってしまい、集中力が欠けやすくなります。
もし扉がなければ、カーテンなどをかけて見えなくしてしまいましょう。
その際のカーテンの色も華美なものではなく、落ち着いた雰囲気のものがオススメです。
このように、「場所が今すぐ決められるもの以外は隠す」「カラフルなアイテムは目に付かないようにする」というポイントで行い、余裕があれば拭き掃除という程度だと効果的でしょう。
30分以上かかる掃除は逆効果です。
時間がかかりそうなものは後で考えられるよう、まとめておくと良いですね。
きれいな環境で達成感を味わった後なら、スッキリとした気持ちでやる気も起こりやすく、勉強で新しい知識を得たときの満足感も高まりますよ。
テスト前の掃除したい気持ちはよくあること!うまく活用して勉強しよう
テスト前に掃除など他のことに気を取られるのは、なんだかいけないことのような気がする人も多かったのではないでしょうか?
もちろん過度な脱線は勉強時間の妨げになるので望ましいとは言えませんが、その気持ち自体は成長したいけど、素直に努力に還元できない気持ちの表れでもあります。
自分がどうして他に気持ちをとられるのかが理解できれば、その対応策や予防策も見えてきます。
見えるところを重点的に「短時間で掃除」することによって集中力が増し、そのあとの学習に好影響をもたらす可能性も高まるでしょう。
また、いい学習環境で家庭教師と勉強するのも成績アップの近道です。
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著者ファミリー 代表 寺井俊行
大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。
常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。
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