勉強時間のオススメは朝?夜?暗記に適した時間って?
2021.08.01
河合 啓介
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の河合です。
一日のうちで、勉強をするのに適した時間はあるのでしょうか。
結論から言うと、もちろんあります!
暗記が苦手な人でも、時間帯によって暗記をする方法や内容を変えると、効率よく記憶することができるのです。
今回は、そんな「理想の勉強時間帯、特に暗記に向いている時間」についてのお話です。
勉強内容によって違うオススメの時間帯や、暗記を伴う勉強をするのにオススメの時間帯についてお伝えします。
効率よく時間管理をして、勉強の効果を最大限に引き出せるようにしたいですね!
暗記は朝すべき?夜すべき?
勉強時間の話題の中で一番注目されるのは「勉強は朝すべきか、夜すべきか」。
以前、勉強に効率のいい時間帯(ゴールデンタイム)についてご紹介しましたが、特に暗記に向いているのは朝と夜、どちらの時間帯でしょうか?
実は、朝と夜どちらも記憶をするのに最適のゴールデンタイムです!
ただ、個人差はあるかと思いますが朝に向いている勉強と、夜に向いている勉強があります。
朝~午前中に向いている勉強
まず、起きてすぐにすると最も効果的な勉強は、前日の就寝前に暗記したことのチェックです。
一般的に「暗記のゴールデンタイムは就寝前」と言われますが、記憶した情報は平均で9時間を過ぎたころから忘れ始めるため、復習を早い段階で行うことで記憶がより定着しやすくなります。
午前中は算数・数学、国語の文章題、理科(化学・物理)などの勉強に適しています。
反復練習をするよりもじっくり思考をめぐらせて取り組むことが求められる内容ですね。
年号などの「暗記」ではなく、数式のパターンや論理的に物事を思考することを「記憶」するのに午前中が向いているのは「ドーパミン」という神経伝達物質が関係していると考えられています。
ドーパミンという快感や多幸感を生み出す伝達物質は、学習・記憶などの認知機能を高めるのにも役立っており、その分泌量は午後よりも午前中の方が多いのです。
夜に向いている勉強
夜、特に就寝前の時間帯に向いている勉強は、社会、国語の漢字、英語の単語・熟語など、反復学習を必要とする「暗記中心」の勉強です。
数学の基本例題や、化学式などでももちろん大丈夫です。
先ほどお伝えしたように、就寝前の時間帯は暗記のゴールデンタイム!その理由は睡眠と密接な関係があります。
暗記事項を頭に入れたらぐっすり寝てください。
そして翌朝起きてすぐ、その内容をチェックすることができたら完璧です。
長期的な記憶を植え付けたいなら「寝る前」に
勉強でせっかく暗記したことは、誰だって忘れたくないですよね。
今日の買い物の内容など、必要がなくなったらすぐ忘れてしまう記憶を「短期記憶」、楽しかった旅行の思い出など長く忘れずにいられる記憶を「長期記憶」と言いますが、勉強で暗記したことは「長期記憶」として残したいところですよね。
「長期記憶」に残すためには、まず、脳のメカニズムを理解しておく必要があります。
脳は睡眠中に「短期記憶」と「長期記憶」を取捨選択します。
残念ながらその選択は、意志の力ではコントロールできません。
とはいえ、より長期記憶に残りやすいように工夫することはできます。
そのポイントは2つ!
1つ目は、記憶をするときに「新発見した」「感動した」というプラスの感情と学習内容を結びつけること。
これでより記憶が鮮明になります。
ただし、毎回実践するのは難しいかも知れませんね。
2つ目はできるだけ睡眠の直前に記憶すること。
なぜなら「暗記を伴う勉強は就寝前がゴールデンタイム」と言われており、新鮮な記憶ほど長期記憶に残りやすいということが分かっているからです。
忘れたくない事柄は、寝る前に暗記する。
これが長期記憶に残すための、とても簡単かつ合理的なポイントです。すぐにでも実践してみてください!
暗記の効率を上げる勉強のポイント
さらに暗記の効率を上げるためには「睡眠の質」を上げることが不可欠です。
睡眠の質を上げる3つのポイントをチェックしていきましょう。
1)睡眠のゴールデンタイムを意識する
睡眠のゴールデンタイムは、午後10時~午前2時です。
成長ホルモンの分泌が活性化され、脳が記憶の整理をする大切な時間。
皮膚が新しくなるなど新陳代謝が活発に行われる時間でもあります。
特に成長期のみなさんはこの時間帯にしっかり寝てくださいね!
どうしても勉強時間を確保したいなら、早起きの方がオススメです。
何より学校のテストや入試は基本的には朝からですよね。
2)睡眠の導入時を意識する
睡眠の導入、つまり寝る直前の過ごし方としてはリラックスすることが大切です。
せっかく暗記をしても、そのあとテレビやスマホなどを見てしまうと最新の記憶が更新されてしまいますよ。
また、スマホのブルーライトは脳が覚醒してしまうため、良質な睡眠の妨げになります。
3)睡眠時間を確保する
睡眠は90分のサイクルでレム睡眠、ノンレム睡眠という睡眠が繰り返されています。
ですので、睡眠時間は90分の倍数にするのがベスト!
そうすると朝もびっくりするくらいスッキリと目覚めて、暗記事項の再チェックも効率が上がります。
勉強と睡眠の関係についてはこちらもご参考くださいね!
夜に暗記して朝にチェック!効率のいい勉強をしよう!
勉強をするのに適した時間帯、特に暗記を伴う勉強にオススメの時間帯や勉強方法についてお伝えしました。
・暗記のゴールデンタイムは就寝前
・朝起きてすぐ暗記事項を再チェックするとさらに効果的
・睡眠の質を意識するとさらに効率アップ
以上が主なポイントでしたね。
勉強の効率を上げるには、脳のメカニズムを知り、睡眠についての知識を身につけておくことが大切です。
これを読んでくれたみなさんの勉強の効率が上がってくれることを期待しています!
著者河合 啓介
ルックスと指導力を兼ね備え、社内での信頼も厚い人気教師。生徒はその爽やかな笑顔が見たくてついつい頑張りたくなってしまうとか…?きめ細かく丁寧な指導で保護者からの信頼も厚い。進路相談もおまかせあれ!
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