自由研究のテーマ選びのポイント・まとめ方のコツはコレ!
2020.12.20
篠原 貴祐
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の篠原です。
夏休み・冬休みの宿題の中でも悩ましいのが「自由研究」。正解がない分、どうすればいいかわからない…という方も多いはず。
最近では自由研究キットも数多く販売されていますが、お子さまの興味を引き出したり、物事を調べる力を養ういい機会ですから、ぜひ一から研究してみることをおすすめします。
そこで今回は、自由研究のテーマ選びのコツや具体例、まとめ方のコツをお教えします。
テーマはどう選ぶ?自由研究の目的は?
テーマ選びの近道は、「学校で習った教科・単元」から興味のある物を掘り下げていくことですが、「自由」研究ですからテーマは自由でいいのです。
大事なのは、お子さまが楽しんで調べられるテーマであること。
自由研究を通して、研究や学習の仕方を身につけることが目的なので、ゲーム、Youtube、スポーツ、日常の疑問などどんなテーマでもOK。ですが、テーマはお子さま自身で決めるのが鉄則です。
とはいえなかなか思いつかないことも多いと思います。具体例をいくつか挙げていきますので、興味のあるものがあればぜひ実際に研究してみてください!
理数分野
ペットボトルロケットなどの工作、星空や天気の観察が定番ですね。また、電気を通しやすい身の回りのものを調べるなどの実験や、アプリ開発・コーディングなど、子ども向けのアプリでできることも最近増えています。
・ペットボトルを使った噴水
・ペットボトルロケット
・硬貨別に分けられる貯金箱
・星空の観察日記
・太陽系の模型
・太陽系の星々の間の移動時間を色々な乗り物で換算してみる
・夏・冬休み中の天気の変化の調査
・10円玉をピカピカにする実験
・アプリ開発や簡単なコーディング
・果物電池を作り、最も豆電球が光る食べ物を調べる
社会分野
各時代の生活や各武将の戦績・家紋などを調べるのも面白いですね。住んでいる地域の歴史や家系図を調べるのもいいかもしれません。また、身近で働く人の仕事を調査するのも、将来について考えるいいきっかけになります。
・家族、親戚、近所の人など身近にいる大人の仕事についての調査
・縄文時代など昔の生活を模したジオラマ作成
・昔の生活と現代の生活との違いの研究
・戦国大名や身の周りにある家紋の研究
・地元の歴史の年表や出来事の研究
・人類の進化をまとめる
・自分の家の祖先についての研究、家系図作成
・全国地図を作った伊能忠敬は一日どれだけ歩いたのかを調べる
国語分野
国語は毎日触れるとても身近な分野ですね。昔話は歴史とも関係が深いですし、古典は中学・高校で学習するので、予習や知識を広めることにも最適です。
・漢字画数ランキング
・部首毎の漢字まとめ
・日本昔話と古典文学との繋がりの研究
図工系・その他
好きなミュージシャンやスポーツ選手の好きな曲やプレーをランキングにしたり、楽器を作るのもいいですね。Youtubeが好きなら実際に動画を制作してみると、作る側の視点に立つことで考え方が広がるかもしれません。
・動画制作
・楽器の作成
・スポーツに関する分析・ランキング
・自作ピタゴラスイッチ
・自作貯金箱(紙粘土から作ることもできますよ!)
・自作カレンダー
・植物でハンカチなどを染める
繰り返しになりますが、テーマは必ずお子さま本人が決めることです。
保護者さまは研究の仕方をアドバイスしてあげたりと、サポート役に努めましょう。
詳しく調べたいとき、どうやって調べたらいいの?
研究するにあたって、歴史や研究方法など様々なことを調べる必要がでてきます。
研究したい内容にぴったりの方法を選び、時には組み合わせて調べてみましょう。
・インターネットで調べる
色々な情報をすぐに調べることができて便利ですね。
ですが、サイトによっては間違った情報や古い情報が載っている場合もあるので、信頼できる団体や、その分野について研究している人のサイトを探して活用しましょう。
・本で調べる
学校の図書室や、地域の図書館に行って本で調べてみましょう。どんな本を見ればいいかわからない場合は、調べ物のエキスパートである図書館の司書さんに聞いてみることをおすすめします。
・役所・史料館・博物館で調べる
住んでいる地域の土地や先祖のことを調べるときには、役所や史料館、地域の図書館などに古い地図などの情報がある場合が多いです。
どんなことを調べたいか検討をつけてから、学芸員・係の人に尋ねてみるのもいいでしょう。
・取材する
あらかじめ何を聞きたいかを伝えておくとスムーズです。多くの人から調査したい場合は、アンケートを作っておくのもいいですね。聞いた話はしっかりとメモを取り、お礼も欠かさずに。
研究結果はどうやってまとめる?
自由研究をまとめるのは、同級生や先生など、自分以外の人に研究の成果を発表し、伝えるためです。
読んでみたい!知りたい!と思ってもらうには、上手に・わかりやすくまとめることが大切です。
どんな流れでまとめる?
研究結果をまとめるときは、以下の流れと内容を意識してまとめましょう!イラストや図、グラフ、写真などを入れるとよりわかりやすくなりますよ。
また、カラフルにするのもいいですが、あまりたくさんの色を使いすぎると自分の伝えたいことが埋もれてしまいます。
伝えたいことを強調するにはどのように書くといいか、家族で一緒に考えるのもいいですね!
1.研究のきっかけ
テーマについて、なぜ興味を持ったのか、どんな疑問を感じていたのかを書きましょう。
2.予想・仮説
調べる前に、どんな結果になりそうか予想してみましょう。結果と全く違っていても問題ありません。
3.様子
調べている途中の様子や、どうやって調べた・作ったかを書きましょう。
4.わかったこと
やってみてわかったことを書きましょう。形に残るものならば、それも一緒に提出するといいですね。
5.新しく生まれた疑問と予想
実際にやってみると、こうだったらどんな結果になるだろう?という新しい疑問が浮かんでくるはずです。次回の自由研究で続きを調べてみるのもいいですね!
何にまとめる?
自由研究の内容によって、何にまとめるのがいいかも変わってきます。
伝えたいことを伝えるためには、何にまとめるかも考えましょう。
・模造紙
研究結果が一目で見渡せるので、新聞風にしたり、図やグラフを大きく見せたりなど、見せ方が工夫できます。
・ノート・スケッチブック
観察日記など、日毎の変化をまとめる場合や、じっくり読んでもらいたいもの、図やスケッチを多く使う場合や、新聞などの切り抜きを多く貼るものに適しています。
・アルバム
近所の植物図鑑や料理の記録など、文字よりも写真が多いまとめ方をする場合に適しています。
・立体作品
工作やジオラマ、標本、模型などは実際に作成したものと一緒に、作成方法についてノートなどにまとめられるとさらにいいですね!
・動画
持ち運ぶのが難しく、動きを見せたい研究に向いています。ただし、学校で見ることができないこともあるので、DVDにしたり、動画サイトに限定公開するなど、提出方法についてあらかじめ確認しておきましょう。
ポイントをおさえて、「伝わる」まとめを目指そう!
上手くまとめられた自由研究は、同級生の興味や新しい視点・可能性をもたらし、クラスの気分を上げる効果もあります。
親子でまとめていくと、親としてはつい完璧なものにしたくなるものですが、肝心なのは「お子さまが楽しんでまとめること」「子ども視点でワクワクするまとめにすること」が大切です。
お子さま自身が楽しんで作ったまとめは、クラスメートにもその楽しさが伝わるはず!保護者さまはあまり口出ししすぎず、あくまでもアドバイス役に徹しましょう。
自由研究のまとめは、将来働くようになってからの資料作成やプレゼンなどに役立つスキルです。「どう書いたら興味を持ってくれるかな?」「どうまとめたら面白さに気づいてくれるかな?」と、読んでくれる人を意識してまとめるといいですね。
家庭教師のファミリーでは、小学生のお子さまの夏休み・冬休みの宿題、自由研究のサポートにも対応しています。
長期休みで毎回苦しんでいる…という場合は、いつでもお気軽にご相談くださいね。
素敵な自由研究ができるよう、頑張ってください!
著者篠原 貴祐
集団・個別・家庭教師と様々な指導形態で長年培ってきた確かな教務力。発達障害や不登校の生徒も豊富な指導経験を持つ。適切な情報提供・指導に信頼も厚い。雑談していると現れる、チャーミングな一面が最近社内で話題。
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