【第十四夜】 ★太陽フレアのお話

伊井先生の天体コーナー

2017.09.15

伊井

【第十四夜】 ★太陽フレアのお話

こんにちは。認定プロ教師の伊井です。
今回は太陽フレアの話をしますね。

先週9月6日と9月11日に、太陽フレアと呼ばれる太陽表面の大爆発が起こりました。
ニュースで見たよ!ってヒトもいるのではないでしょうか。
そもそも、太陽ってどのようにして燃えているか知っていますか?
宇宙には空気がないのにどうして燃えているんでしょう?
小学校の理科でも、物が燃えるには酸素が必要だと習いましたよね?
太陽の中には酸素があるんでしょうか?

実は、太陽は『核融合反応』という特別な燃え方をしているんです。
人間の力では、今のところ『水素爆弾』くらいしか利用されている物がないほど、制御や反応の条件が難しいものです。
それを太陽は何億年も前から、安定的に『核融合反応』をしているわけです。すごいですね!
それでも、時折今回のように大爆発を起こし、電気を持ったツブ(荷電粒子)や強すぎるのに見えない光(X線やγ線)などがあらゆる方向に吹き飛ばされます!
何が危ないかって、これらの電気のツブや光は、同じく電気を使っている電子機器に影響を与えてしまいます!場合によっては、完全に壊してしまうことも……。
今回のフレアでも、GPSを利用した機器がずれる、電話の通話に障害が出るなど、影響が出ていました。

恐ろしい話でもありますが、いつもよりオーロラが良く見える!という面白いこともあります。
飛んできた荷電粒子は、地球の地磁気というバリアで北極や南極に集められ、空気というバリアに防がれています。空気バリアは、荷電粒子を防ぐと光を発します。
『カキン、カキーン!』といったところでしょうか。笑
その光がオーロラとして見えるわけですね!
今回のことで荷電粒子が増えている状態が続いているので、まだまだオーロラが観測しやすい状態が続いているかもしれません!
北海道でも見られたようなので、たまには空を見上げてみるのもいいかもしれませんね!

教育情報コラム

著者伊井

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