学校推薦型選抜とは?推薦入試とはどう違う?必要な条件も解説!

2022.05.12
ファミリー 代表 寺井俊行
こんにちは!家庭教師のファミリーです。
「学校推薦型選抜」は、大学入試の選考方法の1つ。
「推薦入試」と呼ばれていたものですが、入試区分の名称変更が行われ、2021年度からは「学校推薦型選抜」へ改称されています。
学校推薦型選抜は、一般選抜、総合型選抜(旧・AO入試)とはどう違うのでしょうか?
今回は、学校推薦型選抜とはどんなものか、他の入試の選考方法とはどう違うのかを解説します。
学校推薦型選抜を受けるために必要な条件などもご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。
学校推薦型選抜とは?
大学入試には、学校推薦型選抜(旧・推薦入試)、一般選抜、総合型選抜(旧・AO入試)の3種類があります。
それぞれの選抜方式の特徴などを確認していきましょう。
学校推薦型選抜(旧・推薦入試)
学校推薦型選抜は、高校での学業成績や、スポーツや文化といった課外活動で推薦基準を満たした生徒に対して高校が推薦書を出し、大学に推薦する選考方式です。
多くの場合は専願制で他の大学との併願ができず、合格したら必ずその大学に入学します。
後ほど詳しくご説明しますが、学校推薦型選抜には主に「公募制」と「指定校制」の2種類があり、国公立大学では公募制、私立大学では公募制と指定校制両方で募集があるケースが多いです。
またメジャーではありませんが、国公立大学の医学部などでは地域枠推薦を実施する大学もあります。
地域枠推薦とは、大学卒業後の一定期間はその地域の医療に従事することなどを条件にした推薦方式で、地域の医師不足の解消のために設けられた制度です。
一般選抜
一般選抜は大学入試共通テストや2次試験を受験し、試験結果によって合否判定がなされる選考方式。
受験するために必要な条件は、高校を卒業した人や卒業見込みの生徒、あるいは高校卒業と同等の学力と認められる者などとなっています。
現役高校生だけでなく浪人生や社会人でも受験可能で、推薦のためのさまざまな基準を満たす必要がある学校推薦型選抜と比べると出願条件はクリアしやすいでしょう。
一般選抜の試験は1月から3月までの間に実施されることが多いです。
総合型選抜(旧・AO入試)
総合型選抜は学校推薦型選抜と似ていますが、大きな違いは総合型選抜には高校からの推薦書が必要ないという点です。
総合型選抜は出願する受験生が自ら志願でき、それぞれの大学が求める理念(アドミッション・ポリシー)に沿っている人物かどうかが選考の基準となります。
書類選考のほかに面接や小論文、プレゼンテーションなども実施され、総合的に判断されます。
総合型選抜は8月ごろから出願期間となり、大学によっては翌年2月ごろまで選考期間となる場合もあります。
学校推薦型選抜の種類とそれぞれの特徴
学校推薦型選抜は、主に「公募制」と「指定校制」の2種類に分けられます。
それぞれの特徴や条件、どんな人に向いているかなどを見ていきましょう。
公募制
公募制は、大学側の出願条件をクリアしていて、なおかつ高校の校長の推薦があればどの高校からでも選考を受けることができます。
出身高校からの推薦書があれば、浪人生でも出願できる場合もあります。
公募制はさらに「公募制一般選抜」と「公募制特別推薦選抜」に分けられています。
公募制一般選抜には成績評価などの基準が設けられ、公募制特別推薦選抜ではスポーツや文化活動、委員会活動やボランティア活動などでの実績をアピールできます。
そのため、定期試験でいい成績をキープできている人は公募制一般選抜、スポーツや芸術などの活動で入賞経験があるなど特技がある人は公募制特別推薦選抜が向いているでしょう。
国公立大学では公募制一般選抜のみの募集であることも多いですが、私立大学では公募制一般選抜と公募制特別推薦選抜の両方で募集する大学もあります。
推薦書による選考だけでなく、大学入試共通テストなどの学力試験や小論文、口頭試問などを実施する大学が多いのも特徴です。
大学の募集要項などを確認して、どんな試験項目が求められるか確認しておきましょう。
指定校制
指定校制は大学が指定した高校の生徒だけが出願可能な選考方式です。
採用しているのは私立大学が中心で、現役生限定の選考となります。
公募制に比べて定員は少ないですが、校内選考を通れば合格する確率が高く、一般選抜では入学の難易度が高い人気の大学にもチャレンジしやすいことがメリットと言えます。
第一志望の大学に指定校枠がある人は、ぜひチャレンジしてみましょう。
注意したいのは、指定校制の場合は大学入学後の成績も重要になるということ。
入学後の成績が良くない場合、出身校の指定校推薦枠が減ったり取り消しになったりすることもあり、これがプレッシャーになるケースもあります。
学校推薦型選抜のスケジュールと注意点
学校推薦型選抜は、公募制も指定校制も6月から募集要項が配布され始めます。
公募制の場合は8月から10月ごろに願書が配布され、11月から出願、11月から12月にかけて選考され、12月以降に合格発表や入学手続きが行われます。
指定校制の場合は7月から10月にかけて校内選考が行われ、あとは公募制と同様で11月に出願、11月から12月にかけて選考、12月以降に合格発表と入学手続きという流れです。
指定校制推薦は校内選考に通れば比較的合格率が高いですが、公募制推薦は倍率が高いため指定校制推薦に比べると難易度は上がります。
学校推薦型選抜は基本的に専願ですが、万が一不合格になってしまった場合に備えて、他の選抜方式や志望校を検討しておくことが大切です。
学校推薦型選抜の結果が出てから一般選抜の対策に切り替えるのは、試験科目も大きく異なるので現実的ではないかもしれません。
その場合は公募制推薦の2次募集に応募したり、学校推薦型選抜の合格発表後でも出願できる総合型選抜を利用することもできます。
学校推薦型選抜と総合型選抜の対策をしっかりしておきましょう。
学校推薦型選抜とはどんな制度かチェックして第一志望を目指そう
学校推薦型選抜とは、大学入試の選考方式の一つで、今まで推薦入試と呼ばれていたものです。
高校での学業成績やスポーツや文化といった課外活動で推薦基準を満たした生徒に対して高校が推薦書を出し、大学に推薦します。
大学入試共通テストや2次試験の結果で合否が決まる一般選抜や、大学が求める理念(アドミッション・ポリシー)に沿っているどうかなどで選抜される総合的選抜とは異なります。
学校推薦型選抜には公募制と指定校制があり、公募制推薦には学力を重視する「公募制一般選抜」とスポーツ・芸術などでの実績を重視する「公募制特別推薦選抜」があります。
指定校制の場合は、大学が指定した高校の現役生のみが対象となりますが、合格率が高いという傾向もありますよ。
それぞれの特徴や条件、学校推薦型選抜のスケジュールなどの情報をしっかりチェックして、妥協することなく第一志望合格を目指しましょう!
大学受験でお悩みがあれば、ぜひ家庭教師のファミリーへご相談くださいね!
著者ファミリー 代表 寺井俊行

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