三者面談で話すこと【中学生編】面談までに親が準備すべきこと
2021.10.01
清水目 雅史
こんにちは! 家庭教師のファミリー認定プロ教師の清水目です。
中学校での三者面談はお子さまの意志や状況を先生と共有し、子ども、親、先生が三位一体となって高校受験へ進むための大切な場です。
三者面談をきっかけにお子さまの学習意欲がぐっと増すこともあれば、思わぬことから先生や保護者さまへの不信感につながることも。
事前に面談で話すことをイメージしておき、心構えや準備をして悔いのない面談にしていきましょう。
中学の三者面談の目的や話すこととは?
三者面談の目的や話す内容は学年が上がるにつれて変わってきます。学年別に見ていきましょう。
学年別での主な目的や内容について
◇中学1年生
中学1年生の三者面談は、まだ進路について詰めていくというものではありません。
話のメインはお子さまの日常生活についてで、学校や家での様子を先生と保護者さまで情報共有します。
担任の先生によっては先生とお子さまとの会話を中心に、保護者さまには立会人という形で進めていく方もいます。
いずれにしても、お子さまの学校での様子や先生との関係を知るいい機会です。
◇中学2年生
学校生活にも慣れ、部活にも本腰を入れている時期です。
中学2年生の前半はまだ進路について具体的に詰めていく時期ではありませんが、2年生の後半の面談であれば進路についても話題が及ぶかもしれません。
高校受験に向けて意識づけしていくきっかけになるといいですね。
◇中学3年生
中学3年生での面談は進路を決めることが目的です。
今の高校受験は、各家庭で志望校をある程度決めておくのが通常です。
以前は、学校の先生がお子さまの学力や内申点を元に受験校を提案してくることもありました。
しかし、現在は学区の広がり等により受験校の選択肢が増えたことや、入試方法もさまざまなものがあるため、学校の先生だけではまかない切れないこともあります。
そのため、中学校3年生になってからは三者面談の前に保護者の意向を反映した進路希望調査が何度か実施されます。
先生も事前にお子さまの志望校を知った上で、成績状況や相関表を作成します。
最近の三者面談では先生の方から志望校について希望を聞かれたり、こちらから提案したりすることになるケースが多いので、親子で相談してから面談に臨みましょう。
いくつか志望校を絞っておくことで、合格するために必要な内申点など具体的な情報を先生から聞くことができます。
3年生の後半の面談であれば、こちらの意に反して先生から志望校の変更を勧められることもあります。
学校の先生は秋の学力テストの結果と現在の内申点をふまえ、志望校に対して合格する可能性が高いのか低いのかを判断します。
多くの場合は、安全圏の高校を受験するよう勧めてきますが、お子さまの「この高校に行きたい」という強い意志があれば現時点で合格の可能性が低くても受験することは当然可能です。
このような場合にも慌てず「なぜ変更が必要なのか」という点をしっかりと先生から確認した上で、家に帰ってお子さまと十分に話し合いをしましょう。
3年間高校に通うのはお子さま自身です。高校受験はお子さまの将来にとって重要な選択が迫られるターニングポイントとなります。
後悔がないよう、お子さま本人が納得感を得られる話し合いにすることが大切です。
三者面談までに準備すべきこと
三者面談までに親が準備できることは何でしょうか。面談前までにぜひ準備してほしいポイントは次の2点です。
①成績を把握しておく
学校にもよりますが、一般的に面談の時に通知表(面談時点での仮の成績)を見せられて、それを元に先生からの話があります。
中学生になると小学生の時とは成績のつけ方も変わり、評価方法に対する不明点や成績に納得できない場合もあるかもしれません。
事前にテストの結果は出ているはずなので点数を把握しておき、その場で気がついたことがあればすぐに聞けるような心づもりでいましょう。
②中学3年生であれば進路について話し合っておく
前述のとおり、高校受験は各家庭で責任をもって情報収集し、志望校をいくつかに絞っておく必要があります。
お子さまにはどこの高校を目指すのか、受験方法は推薦も考えているのか、本人の意思をしっかり確認して面談に臨みましょう。
なりたい職業がぼんやりとでも決まっている場合には、その高校の進学先や就職先の実績が夢に近いものかどうかという点もお子さまと一緒にチェックしておくといいですね。
普段からお子さまが将来なりたい職業や勉強したい事柄など、気軽に話し合える親子関係でいることも大切です。
中学の三者面談での心構えや聞き方
三者面談は親と先生が顔を合わせる数少ない機会の1つですが、面談の主役はあくまでも「子ども」です。
とはいえ、先生と親に挟まれて自由に発言することができる子どもばかりではありません。
子どもが喋らないから…とつい親が話しすぎてしまうというのはよくある光景ですが、受験に関しては子ども本人の努力が必要です。
お子さまが主体的に志望校を目標にできなければ、受験勉強も「やらされるもの」になってしまうでしょう。
保護者さまは、お子さまが面談時に自分で話せるように、将来の夢や進学先について自分で考えさせるようにしてください。
「将来なりたいものがない、高校もどこがいいのかわからない」と将来についてあまり関心のないお子さまには、高校のオープンキャンパスや文化祭、ボランティア活動や自治体が行なっている中学生向けのイベントに参加することを勧めるなどして、視野を広げるきっかけを作るのも手です。
どうしても「どこがいいのか決められない」という状態であれば、その旨を本人の口から先生に伝えてもらいましょう。
親以外からの助言でお子さまの視野が広がることもあります。
三者面談では保護者さまは立会人としてフォローする立場でいることを意識しましょう。
まとめ
三者面談は、先生と保護者さまというサポーターがお子さまを応援する場でもあります。
中学1、2年のうちは日常生活についての話題がメインですが、中学3年になると進路の話がメイン。
高校受験については各家庭で情報収集し、ある程度志望校を絞っておくことが大切です。
面談の主役は「子ども」です。
親は立会人としてフォローするつもりでお子さまの前向きな気持ちを引き出し、未来への目標を立てられるよう全力で応援していきましょう。
三者面談を経て勉強方法について見直したい方は、家庭教師のファミリー 中学生コースもご参考ください!
高校生のお子さまもいらっしゃる方は「三者面談で話すこと【高校生編】進路決定に向けて親が準備すべきこと」の記事もご覧くださいね。
著者清水目 雅史
北海道教育大学卒業後、学校職員などを経てファミリーに入社。
子どもや家庭、教育に対する気持ちは誰よりも強く、最適な提案・授業の実施を第一に置いた対応で、保護者の方からの信頼も厚い。社内での愛称は「ズメさん」。
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