三者面談で話すこと【高校生編】進路決定に向けて親が準備すべきこと
2021.10.10
水口 浩之
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の水口です。
高校での3年間は、お子さまの将来を左右する大切な期間です。
三者面談では、将来にかかわる重要な話をたくさんしていくことになります。
まずは早い段階から事前にお子さまと進路について話をして、情報収集をすることが大切です。
親子ともに納得した進路となるよう、三者面談を利用してしっかり話し合っていきましょう。
高校の三者面談ではこんな話が出る!
高校での三者面談は中学と違い、早い時期から進路に関わる話が出てきます。
まずはお子さま自身が自分の進みたい道を考え、自ら情報収集することが必要です。
学校で配布される進路に関する情報誌で気になる学校の資料を請求したり、進路指導室で情報収集するといいでしょう。
面談でお子さまが何を聞かれるのか確認し、心構えして臨みましょう。
学年ごとの面談の内容
【高校1年生】進路、文理コース選択
高校1年生の三者面談では、成績や日常生活などの話の他に、進路についても話が出ます。
高校2年生の4月から文系・理系のコース分けがある高校が多く、1年生の秋以降の時点で文系と理系のどちらにするのかを決定しなければならないためです。
大学受験を考えている場合には受験の選択科目に関わるので、将来希望する進路に合わせた選択が必要です。
文理決定のためにも、面談でお子さま本人が「将来どんな職に就きたいか」「どんな学校に行きたいか」など漠然とでもいいので答えられるよう、事前に問いかけをしておくといいですね。
【高校2年生】志望校を絞る
高校2年生の三者面談では具体的な志望校について聞かれます。
勉強したい分野の学部がある学校を中心にいくつか学校を絞っておき、資料請求をして情報を集めておきましょう。
現在はインターネットから簡単に資料請求ができる学校も多いので、気になる学校があれば積極的に資料請求してみましょう。
志望校を絞りきれていない、どんな学校があるのか知りたい場合には、合同の学校説明会などに参加してみるのも手です。
夏休みには、各大学や専門学校でオープンキャンパスも開催されます。
三者面談で志望校を聞かれた時に、ある程度明確な志望校を伝えることができると今後やるべきことも明確になります。
志望校がまだ決まらずにお子さまが悩んでいる場合は、ぜひオープンキャンパスも活用するようにすすめてみましょう。
【高校3年生】受験方法を決める
高校3年生の三者面談では、実際に受験する学校と受験方法を決定します。
まずは志望校について本命から滑り止めまで決定します。
面談前に浪人も視野に入れているのか、遠方の大学の場合は家から通うのか下宿になるのかなど、具体的にお子さまと話をしておきましょう。
滑り止めの大学であってもお子さまが実際に行く可能性のある大学です。
就職状況や取得可能な資格などもホームページなどで確認してみてくださいね。
また大学受験では、一般入試以外にもAO入試、推薦入試などさまざまな方法があります。
AO入試の場合は10月頃に選考試験があり、他の生徒が一般受験の勉強をしている夏の大切な時期にAO入試の対策をしなくてはなりません。
対策は書類の添削や面接練習など、先生に頼るべき事柄がほとんどです。
AO入試を考えている場合には面談でその意思を伝え、先生へ協力をお願いしましょう。
推薦入試を希望している場合は、1学期の面談でお子さまと保護者さまから推薦を受けたい意思を先生に伝えます。
推薦入試でも指定校推薦や連携校推薦、公募推薦など様々な種類があります。
評定平均の下限が定められていることもあるので事前に確認しなければなりません。
「推薦入試で受験したいんだけど、評定平均が足りなかった」となっては元も子もありません。
また、それぞれの推薦入試のスケジュール、必要書類等を先生に確認しましょう。
推薦は学内での選考会を経て結果が知らされることになります。
当然のことですが指定校推薦が決定して実際に推薦を受ける場合には、その時点でその大学へ入学することが決定するので他の大学へ行くことはできません。
先生から「この大学の推薦はどうか?」と勧められることもありますが、その大学で本当に後悔しないのかお子さまにしっかり考えてもらい、保護者さまも費用面等含めしっかり調べてから後悔のない返事をしてくださいね。
受験直前の三者面談で考えるべきこと
国公立大学受験の場合、センター試験後に自己採点の結果を踏まえて受験校を決定します。
そのため、再度受験校を決定するための面談を行うこともあります。
当初の予定のまま志望校を変えずに受験する場合には、保護者さまは願書提出や遠方受験の宿の手配などに動いていただくことになります。
しかし、センター試験の結果が志望校の合格ラインに十分と認められなかった場合、志望校の変更を勧められる場合があります。
特別点数のいい・悪い科目があった場合は、センターの必要科目が少ない大学を勧められることも。
そうなると、これまで全く考えていなかった大学も検討することになります。
ここで大事なのは、傾斜配点や2次試験の受験科目・配点を考慮して受験校を決めることです。
過去の模試の結果も踏まえて、先生とじっくり話す必要が出てきます。
お子さまや保護者さまは不安な気持ちから先生の言われたとおりにしてしまいがちですが、もし受験校を変えたとしても、その学校の一般入試形式が独特で試験対策が間に合わないということもあります。
センター試験から一般入試までの1ヶ月強の最後の追い込みは、長い受験勉強の間でも一番実践的なことやりこむ期間です。
その時期のモチベーションを下げないためにも、安易に志望校を変えることはおすすめしません。
浪人を視野に入れているかどうかでもチャレンジするかどうかは変わると思います。
・絶対国公立なのか。
・私立も視野に入れている場合、私立大学の対策は十分できているか。
・志望校を変える場合、変えた大学の赤本を開いて傾向を見てみる。対策は間に合いそうか。
・志望校を変えて本当に後悔しないか(お子さま本人の思い入れ度合い)
以上の点などを親子でしっかり話し合い、挑戦したい気持ちと合格できる可能性を冷静に判断して決定しましょう。
高校の三者面談までに保護者がしておくこと
高校での三者面談は、お子さま本人が自分の将来について、自分の意見を話す場です。
もちろん各御家庭の事情もありますので、お子さまの希望について実現可能かどうか事前に話し合っておくことも大切です。
お子さまもたくさんの選択を迫られる中で、多くの迷いを抱え悩んでいく時期。
保護者さまにはよき相談相手として、志望校や受験の方法などについてもよく理解しておいていただく必要があります。
また「浪人は視野に入れるのかどうか」「奨学金を利用するか」「実家から通うのか、寮や一人暮らしするのか」など、費用が関係してくる部分をお子さまと話し明白にしておきましょう。
お子さま本人には「将来どんな仕事に就きたいか」「志望校をどこにするか」「AOや推薦入試は受けるのか」「受験にむけてどうやって勉強を進めていくか」を面談前に考えてもらい、しっかりとお子さま本人の口から先生に伝えられるようにしましょう。
「将来どんな仕事につきたいか」は、これから進路を決めていくにあたって一番重要なポイントですが、まだ決められないといったお子さまも多いです。
高校の早い段階から、お子さまの視野を広げる体験づくりを心がけましょう。
高校生向けのインターンシップ(就労体験)を行う自治体や企業、医療現場での薬剤師、看護師体験などを行なっている病院もあります。
職業にこだわらず短期留学など日常から離れて生活するのもいいかもしれませんね。
まとめ
高校卒業後の進路は、お子さまのその後の人生を左右する大きな選択です。
三者面談では、高校1年で文系理系の選択、2年で志望校を絞り込み、3年で具体的な受験校、受験方法を決めていきます。
早いうちから、資料請求やオープンキャンパスでどんどん情報収集していきましょう。
受験直前の面談では、後悔のないよう親子で冷静に話し合う必要があります。
進路を決めるのはお子さま本人ですが、保護者さまも志望校や受験方法についてよく理解し、良き相談役として万全のサポート体制をとっていきましょう。
勉強方法について悩みを抱えている方は、家庭教師のファミリー 高校生コースもご参考ください!
中学生のお子さまもいらっしゃる方は「三者面談で話すこと【中学生編】面談までに親が準備すべきこと」の記事もご覧くださいね。
著者水口 浩之
北海道教育大学卒。長年の塾講師などの指導経験を活かし、小学生から高校生のハイレベルな指導までこなす。
子ども・家庭に対するきめ細かな指導に定評がある。趣味は作曲・楽器演奏と多才な一面も…
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