受験生の親としてどうサポートする?子どもが本当にしてほしいこととは
2020.01.23
山田 直樹
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の山田です。
受験生を上手にサポートして、合格に導いてあげたい。
子どもが最大限の力を発揮できるようにするには、何をしてあげたらいいのか。
受験に向けて頑張るお子さまを目の前にして、悩んでいる保護者さまも多いのではないでしょうか。
しかし、良かれと思ってしたことが逆効果になってしまったというケースもよく聞くところ。
お子さまが求めていることとズレてしまうと、お互いにとって良くない結果となってしまいます。
そこで今回は、受験生の親としてサポートすべきことはどんなことか、受験生が求めていることは何なのか、ご紹介していきます。
受験生の親からはどのように接するべきか
受験生の心はデリケートです。毎日勉強しなければいけないというストレスと、合格しなければいけないというプレッシャーで、心が張りつめています。
しかし、いわゆる受験戦争を経験してきた親世代から見ると「もっともっと勉強しないと」「おいおい、そんなことで大丈夫か」と感じてしまうことも多々あるでしょう。
まず理解してあげなければならないのは、今の受験生世代は「受験は歯を食いしばって乗り越えるもの」という感覚ではないということです。
もちろん個人差はありますが、良くも悪くも彼らの多くはそういう価値観で受験に臨んでいます。
そんな彼らに「もっと勉強しなさい」とか「遊んでばっかりで大丈夫?」などの声がけをすることはご法度。
せっかくのやる気を奪ってしまう危険性が高くなってしまいます。
では、どのように接したらよいのでしょうか。
中学受験か、高校受験か、大学受験かによってもかなり異なりますが、勉強については余計な口出しをしないというのが、共通して言えることです。
年齢が上がれば上がるほど、その重要度も大きくなります。
子どもは「親世代と自分たち世代の受験は違う」と少なからず思っているため、親の言うことを素直に聞けない場合が多いのです。
実際は、勉強に対する姿勢や受験への心構えなど、今も昔も変わらないのですが、子どもたちは違うと思っています。
ですから、勉強面で伝えたいことがある場合は、子どもが信頼している先生を通して伝えてもらいましょう。
第三者の言うことは不思議と素直に聞いてくれるもの。先生とのコミュニケーションがキーポイントです。
受験を終えた先輩たちはこうしていた
それでは、受験の先輩たちの体験談をもとに、気をつけたいポイントをいくつかまとめておきましょう。
先輩保護者が心がけていたこと
まず先輩方が口をそろえておっしゃっていたのは「できるだけ口うるさくならないように気をつけていた」ということです。
やはりどこのご家庭でも同じ、親は子どもに「勉強しなさい」と言いたくなるもののようです。
しかしお伝えした通り、その言葉はやる気をそいでしまう危険性があります。
気持ちをグッとこらえ、言い方を工夫して声がけをするよう努めてください。
また、子どもと同じかそれ以上に不安を感じていた先輩方も少なくなかったようです。
しかし、それを子どもの前では見せず、できるだけ普段通りにふるまっていたという声が多く聞かれました。
親の不安は子どもに伝わるもの。
不安や心配もわかりますが、子どもの前ではなるべく前向きな姿勢を心がけましょう。
あとは、体調管理です。
外出時には必ずマスクをさせたり、帰宅時の手洗いうがいを促したりと、そこだけは注意したとおっしゃる方は多いです。
特に入試シーズンは、カゼやインフルエンザが流行りやすい時期なので要注意です。
健康面について、子どもは楽観的に考えがちなので、ここは多少口うるさくても、親がしっかりサポートしてあげる必要があります。
先輩受験生がうれしかったこと・嫌だったこと
勉強中に家族が気を遣って静かに過ごしてくれたこととか、暖かい飲み物を持ってきてくれたこととか、些細な気遣いがうれしかったという先輩受験生は多いです。
それからこれも単純なことですが、本番はもちろん、模試などでもいい結果が出たときに、一緒に喜んでくれたことがうれしかったと言います。
ほんの少しの気遣いと寄り添ってあげることが大事なようです。
逆に嫌だったことといえば、まず、口うるさく「勉強しなさい」と言われること。
それから、兄弟や他人と比較されることも嫌だったという話はよく聞きます。
基本的にゴチャゴチャ口出しされることを望みません。
とはいえ、あまりに放置されていても不安になるという声も。
適度な距離を保って「見守っているよ」というサインを送ってあげることが必要ということです。
生活面でできる親のサポート
受験生に対して、親ができる最大にして唯一と言ってもいいサポートは、正しい生活リズムを守ってあげることです。
受験生の生活は、夜更かしをしたり食事を抜いたりと、とにかく不規則になりがちです。
年齢が上がれば上がるほど、その傾向は強まります。
しかし、バランスの良い食事と十分な睡眠は、勉強の能率を上げるためには欠かせません。
その重要性は疑いようもない事実なので、そこだけはしっかり納得させ、守らせてあげてください。
必要ならば先生にもお願いして、その重要性を理解させてあげてください。
それから、勉強中は大きな音でテレビを見ないとか、大きな声で電話をしないとか、極力声をかけないとか、静かに集中できる環境を整えてあげましょう。
そうした気遣いは、必ず伝わります。
そしてそれが、勉強のやる気をアップさせるひとつの要因にもなるのです。
カゼやインフルエンザも要注意。
本人はもちろんですが、家族全員が手洗いうがいを徹底するなどして、予防に努めましょう。
受験生がしてほしい親のサポートとは
ストレスとプレッシャーを抱えた受験生。
一人前のように見えても、彼らはまだまだ親のサポートを必要としています。
しかし、そのやり方によっては、逆効果を生むこともありますので、周到に対応しなければなりません。
ここまでの内容をまとめておきましょう。
・勉強については、できるだけ口出ししない
・勉強について伝えたいことは、先生を通して伝えてもらう
・受験生が嫌うのは、「勉強しなさい」という発言と、他人との比較
・親がすべき最大のサポートは、生活リズムを守らせること
親の接し方ひとつで、受験勉強の効率とその結果は、大きく変わってきます。
できるだけ放っておきながら気にかけるという、非常にバランスが難しいことではありますが、家族一丸となって勝ち取る合格はまた格別です。
家庭教師のファミリーは、そんなみなさまを応援しています!
いつでもお気軽にご相談ください。
みなさまのチャレンジが実りあるものになることを願っています!
著者山田 直樹
子どもの人生に携わる教育業に魅力を感じ、幼稚園教諭・個別塾・家庭教師と様々な指導経験を持つ。優しく丁寧に、生徒のペースに合わせた指導で多数の成績アップ・志望校合格を果たしてきた。
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