志望校のレベルを下げるとどうなる?後悔しない志望校選び
2021.10.23
篠原 貴祐
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の篠原です。
高校生活では行動範囲や交流の幅がぐんと広がり、中学生活とはまた違った楽しいことがたくさん待っています。
どこの高校を志望するか。これを考えるのもまた楽しいことですが、学力試験がある以上、ただ楽しいだけではないのもまた現実ですよね。
時には、学力が届かないために志望校のランクを下げるかどうかと悩むこともあるでしょう。
今回は、志望校選びの基準についてお伝えします。参考にしてみてくださいね。
志望校が合わない!? もし志望校の偏差値を下げるとこんな影響が?
志望校の偏差値を下げることのメリット・デメリットについて考えてみましょう。
結論から言ってしまいますが、メリットはあまりありません。なぜなら、かなり高い確率で、受験に対するモチベーションが低下するからです。
普段の勉強でもいえることですが、モチベーションは目標を叶えるためにはかなり大切な要素となります。
本来、志望校が変わってもするべき勉強の質と量は同じであるべきなのにも関わらず、志望校の偏差値を下げた分だけ、受験勉強を楽することができると思ってしまい、学習時間が減ってしまったり、「志望校を下げて楽に合格した」という体験をすることで、その後の高校生活や人生そのものも、壁にぶつかった時に目標を下げてしまう、壁を超える努力をしなくなるクセがつくきっかけになってしまうかもしれません。
そのため、今までできていた学習内容すらできなくなってしまう可能性もあります。
特に、早い段階で志望校の偏差値レベルを、学力が足りないからという理由だけで下げるのはオススメできません。
公立高校一般入試の場合であれば、年明けの出願期間後に当初出願状況が発表され、新聞や管轄の教育委員会HP等で倍率を確認することができます。
そのあと出願変更の期間が設けられていますから、倍率を見てみて志望校を変更するかどうか考えるのも手です。
※推薦入試の場合、出願変更はできません。また、出願変更受付期間はあらかじめ決まっていますので、学校の先生にご確認ください。
秋までなかなか成績が伸び悩んだものの、後半でメキメキと実力をつけ、第一志望の学校へ合格するお子さまも多くいます。
ギリギリまでできることをトライした上で、どうしても志望校が合わなくなった場合に初めて志望校変更を検討する、と決めておくといいでしょう。
安易に志望校を変更しないのがオススメなのはなぜ?どうしても志望校を変えたいときは?
安易に志望校の偏差値レベルを下げることをオススメできない理由は、受験へのモチベーションが下がるからだけではありません。
志望校合格だけが目的ではない
どの高校に進学するか、それは人生における大きな決断です。
そして、そこに至るまでの道のり、中学時代にどのようにチャレンジしたかは、人生においてとても大きな財産になります。
志望校合格はもちろん大きな目標ではあるのですが、ゴールではありません。
たとえ力及ばず、直前で志望校変更を余儀なくされたとしても、そこまでのチャレンジそのものが、お子さまにとって必ず人生の糧になるでしょう。
そのように始まった高校生活は、価値のあるものになる可能性は非常に高いです。
ぜひ、受かるか落ちるか、のように短絡的に考えず、そこまでの過程、その結果としてもたらされる高校生活の価値をしっかり考えて、大切に志望校を選んでください。
新しい目標を見つけられるなら志望校変更もアリ
もちろん、志望校を変更してもいい場合もあります。
それは、新しい目標を見つけられたときです。
新しい志望校に行けば経験できる魅力的な制度がある、高校生活で打ち込みたい部活動があるなど、新しい目標が見つけられたのであれば志望校を変更してもよいでしょう。
受験勉強を楽したいから、落ちたら嫌だからなどのネガティブな理由ではなく、高校生活をより充実させられるようなポジティブな理由があるのであれば、志願変更はまったく問題ありません。
志望校選びで迷ったときは
志望高校選びは、一生に一度の大きな選択です。
もちろん一番大切なのは自分の意志ですが、一人で悩まず、親や兄姉、先生など、自分が大切に思う人生の先輩に相談するのもいい考えだと思います。
真剣に思うあまり、視野が狭くなってしまう可能性もあります。
誰しも志望校選びは後悔したくないですよね。
自分より経験のある先輩だからこそ見抜けるポイントというものは、少なからずあります。
全ての判断をゆだねるということではなく、参考として意見をもらうのはとてもいいことではないでしょうか。
志望校決定の最も大切な場面である三者面談についても参考にしてください。
保護者さまに押さえておいていただきたいポイントをまとめた記事ですので、三者面談の前に、保護者さまと一緒に読んでみてくださいね。
合格ボーダーラインに対して、現在の学力が少し足りなかったりギリギリという場合、三者面談では、学校の先生から合格安全圏の高校を勧められる、志望校を下げる提案をされる傾向があります。
学校の先生から勧められると「そうした方がいいのかな…」と不安になってしまいますが、そんな時でもこの高校を目指したい、と明確な理由を述べることができれば、先生も応援してくれるはずです。今一度、「なぜその高校を目指したいのか」を考えてみましょう。
後悔しない志望校選びをするために
志望校選びで考えてほしい基準についてお伝えしました。ポイントを振り返ってみましょう。
・志望校の偏差値を下げるのは、受験へのモチベーションが下がる可能性が高い
・中学時代のチャレンジは人生の糧となる
・価値ある高校生活が送れそうかどうかがポイント
・ポジティブな理由であれば、志望校変更も可
・先生や親、兄姉などに志望校選びや、効率的な勉強方法を相談するのもオススメ
志望校選びは今だけの選択ですが、進学した高校は一生の母校になります。
慎重に、後悔のない選択をしてくださいね。
くれぐれも、楽をしたいとか、どこでもいいやというネガティブな理由で決めないでください。
家庭教師のファミリーでは、中学生のみなさんの大切な志望校選びを全力でサポートします!
志望校合格に向けて対策すべきポイントの見極め、効率のよい最強の勉強方法もお伝えすることができます。
一緒に後悔のない志望校選びをしましょう!
著者篠原 貴祐
集団・個別・家庭教師と様々な指導形態で長年培ってきた確かな教務力。発達障害や不登校の生徒も豊富な指導経験を持つ。適切な情報提供・指導に信頼も厚い。雑談していると現れる、チャーミングな一面が最近社内で話題。
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