志望校の決め方は高校受験の重要ポイント!
2021.08.21
木戸 貴之
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の木戸です。
高校受験を控えたお子さまをお持ちの保護者さまにとって、志望校選びは最も頭を悩ませるところですよね。
しかしそれは当然のこと。
3年間の高校生活は、長い人生からすればあっという間ではある一方で、のちの人生に少なからずとも影響を与えやすいターニングポイントともなりうる重要な3年間ともいえます。
ここでは、志望校を選ぶ時のポイント、候補を絞り込む方法などについてお伝えしていきます。ぜひご参考ください。
志望校の決め方はあるの?高校を選ぶポイントとは
それではまず、志望校を選ぶときのポイントを3つの軸で考えていきましょう。
1.授業カリキュラムや部活などの学校生活
普通科では通常、中学教育よりレベルの高い主要5教科(国語、数学、社会、理科、英語)を中心に学びますが、高校には専門学科もあります。
工業科、商業科、情報処理科、看護科、芸術科やスポーツ科などがあり、より専門的な知識の取得を目的としたカリキュラムが組まれているため、学科の選択も3年後の未来を見据えて考える必要があります。
部活動については、学校によってレベルに開きが出やすいのもこの時期の特徴です。
例えば運動部なら、全国大会を目指してハードに頑張るのか、そうでないかは大きな差です。
入りたい部活があるのなら、事前にその学校のレベルをチェックしておくことをオススメします。
部活動のレベルで志望校を選ぶのも一つの選択肢です。
2.公立、私立、宗教(ミッション・仏教)系など
どの高校を選ぶにしても共通して言えることは、実際に足を運んでみることが大切ということです。
ホームページからだけでは受け取れない何かを感じられる可能性は非常に高いです。
公立・私立のどちらを選ぶかで一つ大きなポイントとなるのが「学費」の面。
年間の学費はもちろん、3年間の通学にかかる様々な費用を試算してみることが大切です。
宗教系の学校は専門教育の時間が含まれています。
元々信仰していないお子さまであれば、その特性をしっかり理解できるかどうかも一つのチェックポイントとなります。
大学の附属高校には、大学進学時の受験内容が一般入試と違う学校もあります。
進学したい大学があり、高大一貫として学習することが目的なら、附属校を選択するのも良いでしょう。
なお、一部の附属校では、図書館や体育館などの施設を大学のキャンパスと共有しているケースがあり、より一貫教育としての付加価値を実感できる可能性もあります。
3.偏差値
現時点での実力を測るため、まず中3受験生になった時点で塾などが主催している模擬試験を受験するのがオススメです。
運営母体による評価内容には多少の差がありますが、ほとんどの模試では偏差値に基づいてチャレンジ校・合格圏内校・安全校などを教えてくれます。
ただあくまで偏差値は、模試を受けた時点でのものであり、今後の伸びる、伸びないには触れていません。ですので、「志望校」を決める際にはあまり偏差値は意識せず、「受験校」を決めるときに、その時点の偏差値と高校の偏差値とのギャップはどれくらいかなどの参考にしてみてください。
偏差値をベースにして考えると、可能性の幅を狭めることにもなりかねません。
自分がどうなりたいか、どうありたいかをまず考えて、力を上げる必要があるなら、まずはその目標に向かって努力をしましょう。
高校の選択肢が見えてきたら!志望校を絞り込むポイント
いくつかの候補が挙がった後、どのように志望校を絞り込んでいくのか見ていきましょう。
高校生活で何を重視するか
何より大事なのは、高校生活において何を重視するかです。
とにかく勉強して東大に入りたいという人もいれば、部活に打ち込んで全国優勝したいという人もいるでしょう。
プログラミングを身につけたい、仲間を集めてバンドを組みたいという人もいるかもしれません。
すでにやりたいことが決まっているのであれば、そのことが実現できる高校なのかどうかを見極めていきましょう。
まだ将来のビジョンや高校生活の目標が漠然としている場合には、校風やカリキュラムで選ぶのも一つの方法です。
通学の距離や学費
意外と大事なのが通学の距離、通学時間です。
特に入学当初は勉強や部活、新しい人間関係の構築など、多くのストレスを抱えかねない時期です。
そこへきて長い通学時間や公共交通機関を使う場合は、ラッシュに巻き込まれるなどストレスや疲労が蓄積する可能性もあります。
やりたいことがあり遠方の学校へどうしても進学したい場合には、下宿や寮生活も視野に入れるとよさそうです。
学費については安いに越したことはない、となると公立に…という話になると思いますが、授業料が高い私立は充実した施設・設備、手厚いサポートなどのメリットもあります。
それぞれ払う金額が方針に合っているかどうかが重要です。
受験方法(推薦と一般のどちらにするか)
ひと言に推薦・一般といってもその中身は多種多様ですので、まずは受験情報をしっかり整理しましょう。
推薦・一般、公立・私立問わず、選抜方法は様々です。
面接や作文だけで合否が決まるケースもあれば、5教科しっかりと考査があるというケースもあります。
また、専門科を受験する場合は、基礎体力試験や実技試験が設けられることもあります。
最近では高校でも一芸入試を取り入れるところも出てきました。
「得意なもので勝負できる!」となれば、志望校選びにおいてプラスポイントになりますね。
志望校を決める上で、優先したい項目と優先しない項目
ここまでお伝えしたポイントを意識しながら考えていくと、かなり志望校は絞り込めてくると思います。
いよいよ最終決定というときは、志望校=受験校です。優先したい項目とそうでない項目は事前にご家庭で確認しておきましょう。
子どものニーズに合った学校であるか
何より優先させたい項目は、その選択した志望校がお子さまのニーズに合っているかどうかです。
学費や通学費用など親の事情もありますが、その学校で3年間学習し、高校生活を送るのはお子さま自身です。
可能な限りお子さまの過ごしやすい・いい経験ができる学校を選ぶのが一番ですよね。
そのためにも、お子さまの話によく耳を傾けて、決して意見を押しつけることなく本心を汲み取ってあげてください。ご家族の腕の見せどころです!
仲間に引っ張られて志望校を決めると後悔することも…
もっともしてはいけない決め方は「親の意見を押しつけること」と「周りの友達に流されること」です。
「親に言われたから受けたんだ」「友達が行くって言ったから」などという理由で志望校を決めてはいけません。
なぜなら、困難に直面した時、人にせいにして逃げる言い訳となってしまったり、人に言われたから思うようにならない…とより大きな傷を負うことになるかもしれません。
高校は自分が選び、自分で生活する場所なのだという意識を徹底してあげてください。
適切な志望校の決め方でやる気を引き出す!自分の意思で高校を決めよう!
高校受験の志望校を決めるときのポイントをお伝えしてきました。
・まずは「授業カリキュラムや部活」「公立か私立か・学校の立ち位置」「偏差値」という軸で候補を挙げる
・つぎに「高校生活で重視するもの」「通学距離や学費」「受験方法」で絞り込む
・子どもの気持ちに耳を傾け、大人の目でチェックはするが本人の意思が最重要
以上が主なポイントでした。
最後に大切なことをひとつ付け加えます。
ここに書かれているポイントに沿って志望校を決めたら、それに向かって全力で走り出してください!
走っている途中で気が変わってもいいのです。
人間の気持ちは変わるもの。その時は新しい目標を定めて、またそこに向かって全力で走り出せばいいのです。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラでは困りますが、意思をもって目標を変えるならその変化を受け入れつつ、たくましく進んでください。
みなさんの高校受験での成功を期待しています!!
家庭教師のファミリー「中学生コース」では、高校受験の志望校選びに悩む中学生をいつでもサポートしています。お気軽にお問合せください!
著者木戸 貴之
長年にわたり塾講師など教育に携わっており、これまでに指導してきた生徒は500名以上。生徒一人ひとりに合わせた指導で、難関校にも多数の合格者を輩出している。受験に関する膨大な知識が頭の中にインプットされているとか…
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