学力テストABCを十分に役立てる勉強法とは

2021.09.30
小林 大介
こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の小林です。
今回は、北海道にお住まいの中3受験生のみなさまへお伝えする内容になります。
北海道では例年、中3の9月、10月、11月にそれぞれ学力テストA、B、Cが実施されます。
そもそも、学力テストABCとはどんなテストなのか、どのような対策を立てて臨んだらよいのか、テストの結果をどのように活用して受験勉強を進めたら効率的なのか。
いよいよ受験本番までのカウントダウンが始まった北海道の中3受験生のみなさんと一緒に、学力テストABCについて考えていきましょう!
学力テストABCとは?
学力テストABCとは、北海道教育文化協会が主催する学力テストで、全道の中学校で同日に実施される学力テストです。
ちなみに北海道教育文化協会は、北海道における教育の振興を図るために、いろいろなサポートをしてくれる協会です。
通常、3年生の1学期(主に始業式)に出題範囲表が配布されます。早い段階で配布されるため、範囲表を紛失しないように注意しましょう。
範囲表に目を通すとわかるかと思いますが、3回のテストで中学校3年間の学習内容をカバーする内容になっています。
このテストの成績は評定・内申点には反映されず、あくまでも、中学校3年間の全体的な学習内容の理解度を確認するテスト、という立ち位置で実施されています。
学力テストABCに対する対策とは?
学力テストABCにはどのような対策を立てて臨めばよいのでしょうか。
対策を考えるには、このテストが担っている役割をしっかり理解しておくことがポイント。
以下の点に注意して、勉強の計画と心の準備をしておいてくださいね。
学力テストABCは志望校の判断材料になる
11月に最後の学力テストCが終わると、生徒・保護者・先生による三者面談が始まります。
面談では具体的に志望校を決めることになりますが、この時の判断基準となるのが学力テストABCの結果です。
学力テストABCの結果は、内申点には反映されませんが、志望校判断の重要な材料になるのです。
内申点に反映されないからと言って、決して手を抜いてはいけないテストです。
現在自分がどのくらいの学力なのか、志望校とのレベルのギャップはどのくらいあるのかを確かめる貴重な資料になります。
入試の雰囲気に近いテストに慣れること
ただ、学力テストABCの出題傾向は、入試問題の出題傾向と必ずしも一致しているという訳ではありません。
つまり受験勉強対策の模擬テスト、という形で取り組むとは限らないのです。
だからと言って軽視していいということでは全くなく、その時点で求められている学力を確かめられるよい機会ですので、受験本番のつもりで取り組んでください。
もちろん問題も精選されていますし、学校の先生が作った定期テストとは違った緊張感を経験できること、受験と同様の60点満点のテストに触れるということも、このテストを受験する大切な目的のひとつになります。
学力テストABCに向けた準備
範囲表をもとに、ABCの各テストごとに1か月ずつのスパンで計画を立ててください。
学力テストが近くなってくると、学校の先生から学力テストの過去問を配られることも多いでしょう。
配られて終わりではなく、ぜひ解いてみてください。
学力テストは問題傾向が毎年似ている部分があります。
過去問を解いておくことによって、学力テスト本番で同じ形式の問題が出題されたときにすらすらと解くことができます。
3つのテストが終われば、中学校3年間分の総復習ができるようになっています。
ですが、学力テストABCの出題傾向を過度に意識する必要はありません。
基本的な問題、一般的な問題をしっかり理解して解けるようにしておくことが大切です。
最後の学力テストCが終わってから、入試問題の過去問を解き始めればいいでしょう。
学力テストABCの結果を勉強にどう活用する?
学力テストABCを受けた後、その結果をどのように受験勉強に活用していけばよいのか考えていきましょう。
学力テストABCに限らず、本番以外の模擬試験については、結果よりもその結果をどう活用するかが重要です。
そのことをまず肝に命じましょう!
模擬試験の結果に一喜一憂していてはいけません。
それよりも、できなかったところをしっかりと確認し、補強しておくことが何より大切です。
各教科の補強のポイントは以下の通りです。
国語
国語は、特に記述問題では部分点で減点されてしまい、悔しい思いをすることが多い教科です。
国語に関しては、受験当日に同じ問題が出題される可能性はほぼゼロに近いと思って間違いないです。
問題を解き直すというよりは、自分の解答のどの部分が足りなかったのか、正答にするためには文章中のどの部分に目をつければよかったのかを確認するという作業が重要になります。
数学
数学は間違えた問題を解き直してみましょう。
そうすることで、ケアレスミスだったのか、そもそも解法がわからなかったのか、自分がそれぞれの問題を間違えた原因をみつけることができます。
特に解法がわからなかった問題は、その単元に戻って解き方を復習する必要が出てきます。
”間違えた原因を探る→復習→類題演習”の流れが大切です。
社会
社会は特に周辺知識が重要となる教科です。
例えば歴史の問題で徳川家光が答えの問題が出題されたとしたら、家光はどんなことを行ったのか、またそれを行った理由は何なのか等、周辺知識を広げておくことが大切です。
受験本番では、家光が行った政策が問われる可能性もあります。
間違えた問題やわからなかった問題の答えを確認することも大切ですが、さらに踏み込んでおくことが大切です。
理科
理科も社会と同様、周辺知識が重要となります。
例えば、生物分野で単子葉類という答えの問題があったとしたら、単子葉類の特徴は?双子葉類はどんな特徴だった?というように、関連する内容を復習しておきましょう。
英語
まずは、問題を解いている途中に意味がわからない単語がなかったかをチェックします。もしあったのなら、その単語の意味を辞書で調べましょう。
単語の意味を知っていると長文読解の内容もかなり把握しやすくなります。
また、文法問題で間違えた問題があったとしたら、再度学校の教科書やノートで確認し、その文法を使った類題を解いてみるといいですね。
補強するとは、ただ単にできなかった問題をやり直すことではありません。
やり直しはもちろん、その周辺の知識をもう一度確認し、類題も複数解いておくということです。
学力テストで出題された問題と一言一句同じ問題が、受験本番で出題されることはほとんどありません。
この時期に受験生によく見られる傾向の1つとして、問題の問われ方が変わると解けなくなるということが挙げられます。
例えば数学の場合だと、一度解いたことがある問題と解法は同じなのに数字が少し変わると途端に解き方がわからなくなってしまったり、社会だと設問の言い回しが少し変わると初見の問題に見えてしまったり。
解いた問題の解き直し、そして周辺知識や類題を解くことがいかに重要かがわかります。
学力テストABCで問われた問題は、単元内で重要なポイントだということになります。
すなわち同様の問題もしくは類似した問題が、本番でも問われる可能性が十分にあります。
そこを潰しておくのは、とても効率的な勉強方法と言えるでしょう。
高校受験対策のためには、自分が今どの位置にいるのかをしっかりと把握して勉強を進めていくことが必要不可欠です。
家庭教師のファミリーの高校受験対策では、地域密着型の模擬試験を採用しているため、お住まいの地域の高校受験に特化した、精密な合格判定と学習のアドバイスをご提供できます。
学力テストABCと模擬試験を活用して、志望校合格へのラストスパートをかけます!
学力テストABCを上手に使って受験準備を!
北海道の中3受験生のみなさまへ向けて、学力テストABCとどのように向き合っていけばよいかをお伝えしてきました。
入試問題と学力テストABCの出題傾向が必ずしも一致するわけではありません。
しかし、貴重な練習と現在の自分の学力の位置を確認する機会ですので、最大限に有効活用しましょう!
・1学期に配られる範囲表を確認し、1か月スパンの計画を立てる
・内申点には反映されないが、3年間の学習内容の理解度を確認できる
・志望校決定の重要な資料になる
・できなかった問題を解き直し補強することが効率的な受験対策に
これらがポイントでしたね。
北海道の中3受験生ならば必ず通らなければいけない道ですから、学力テストABCを上手に活用しない手はありません。
ABC対策や結果を踏まえた受験対策が一人では難しい場合は、塾や家庭教師を活用することも選択肢の1つです。
家庭教師のファミリーでは無料体験授業も随時受付中です!お気軽にお問い合わせくださいね。
著者小林 大介

お子さまのやる気アップならおまかせ!元気で明るい彼にやる気を引き出されて入会する生徒多数。スポーツ全般・特にサッカーが好きで、休日は少年団でサッカーを教える一面も。
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